No. 1356

夫に「怖い」と言われて
大きく好転した夫婦関係
(千葉県TI/80代女性/主婦)

「おまえのことが怖い」夫に言われて、どれほどショックだったか…。というのも、夫は十数年前から大病を繰り返し、何度も入院。今も肺にがんを抱えていて、私はそれを精いっぱい支えてきたからです。 

夫の気持ちは置き去りに…

「こんなに尽くしているのに…。何でそんなことを言われるの?」。そう思いながらも、あらためて神の教えを学び直して見えてきた、私という人間。貧しい家に生まれ、中学を卒業するとすぐに就職。懸命に家計を支えました。結婚してからは、仕事一筋の夫の分まで、家事も育児もがむしゃらに頑張りました。だから、夫の意見も聞かないで、全て自分の思うとおりにしてきたのです。「私が家を回している」そんな思いもあって、勝ち気な性格はどんどん色濃くなっていきました。 

一方、夫は無口でおっとりタイプ。本当はもっと頼ることもできたはずなのに、夫の気持ちはいつも置いてけぼり。病になってからも、「もっとこうした方がいいのよ!」と、自分の“善かれ”を押し付けてばかりいたと反省。支えているようで、まさに上から目線。“心の交流”は全くできていませんでした。 

夫婦の心が一つになれた!

「こんな生き方をしていてはいけない!」心から思いました。それからは、とにかく夫の気持ちを大事に、やり過ぎ、出過ぎの性格が出ないように心掛けています。「こうした方がいいって聞いたよ。私も気を付けるね」などと、言い方にも配慮。いつしか、無口な夫から「そうだね」「ホントだね」と肯定的な言葉が返ってくることが増えました。 

ある日、夫が「もう入院は嫌」と言いました。何度も苦しい経験をしている夫の本音だったと思います。以前なら、励ましのつもりで、「何言ってるのよ」と正論を口にしたかもしれません。ところが、出てきたのは、「そうだよね。入院なんかさせないよ。夫婦で仲良く頑張ろう」という言葉。夫の安心した表情に、二人の心が確かに重なっている手応えを感じました。 

ありがたいことに、家族の絆も深まるばかり。主治医から、「お宅は何でも家族で話し合っているから、とても伝えやすい。我が家も見習いたい」と言われたほどです。 

心が変化していく奇跡

少し前、『心の旅路104~さよなら 病 事故 災難』を読んだ夫が、「しっかり病気に向き合っていく。おまえや子供、孫たちのためにも元気になりたい」と言ってくれました。「僕はもう病人じゃないからね」という言葉のとおり、前向きになっていく夫の心。これこそ奇跡と思いました。 

神の教えを学んで、祈願して、私の心も日に日に変わっています。夫も私も笑顔が増え、夫婦で過ごす時間が一番の楽しみとなりました。自分を見詰めて、正しい生き方に変えていける。その素晴らしさをかみしめる毎日です。 

「教え」を学び 「真理」に悟りを得て
     心(人生)に生かせる人は皆
  相手の気持ちを受け止め
     正しい関わりを深めてゆける
「教え」のある家庭に
     夫婦の運命は重なり
  互いの実体を
   「真理」に生きて高めることに
           気持ちが向かう
 二人の会話も深まり
    共鳴 共感し合う人生が
            始まってゆく

『真実の光・神示 平成31年・令和元年版』19ページ(中略あり)