「いろいろな考えの人がいる」と頭では分かっているのに、私にはできないことがありました。
学校で友達と話しているとき、「それは変じゃない?」と思ったら、最後まで聞かずに、途中で話をかぶせてしまいます。他にも、クラスメートにいやな言い方をされると、「何でそんなこと言うの⁉」と、切れ気味に言い返していました。「いけないな」と思うのですが、素直に謝ることもできませんでした。
「実りの集い」で聞いたこと
心がもやもやしました。だれかにこの気持ちを聞いてほしい。頭にうかんだのは父でした。私は、父と二人暮らしです。父のことは大好きですが、話すのには勇気がいりました。なぜなら、心配をかけたくなかったからです。それに、友達のことを悪く言うようで気が引けました。そんな時、いつも「実りの集い」で学んでいることが、ふっと頭によぎったのです。「家族には何でも話して、心を支えてもらうこと」。
思い切って話してみると、父は、「おれも強がっていた時があったなあ。素直になれなくてさ。どうしてもできないときは、神様に言ってごらん」と。自分の気持ちを打ち明けられたことも、父が聞いてくれたこともうれしくて、気が付くと心が軽くなっていました。
神様に守られている実感
「素直に話がしたいです」「自分がされていやなことを、友達にしたくないです」と祈願していたある日。数学が得意なクラスメートに、勉強を教えてもらうことになりました。すると、その子に「読めば分かるじゃん。こんなことも分からないの?」と言われたのです。
昔なら、ムッとしてすぐ言い返したと思います。でも、この時は、「私、本当はおだやかに話がしたいんだった」と思え、「そうなんだ。読んで分かるなんてすごいね!」と伝えました。すると、友達が優しく教えてくれたのです。自分がおだやかでいられると、相手もおだやかになるんだなと分かりました。それに、「神様は、私の気持ちをちゃんと受け止めてくださっている」ということも、すごく感じたのです。
今、「祈願しながらがんばろう」と思っているのは、「自分の気持ちを、もっと父に伝えること」です。父は、どんなに忙しくても、学校のお弁当は手作り。「コンビニで買って」と言われたことは、一回もありません。そんな父に、自分から、もっとたくさんの「ありがとう」や、気持ちを伝えたいです。これからも、神の教えで、自分の心を成長させたいと思います。
父より
父子家庭の我が家。神の教えを知らなければ、娘にどう関わればよいのか…、分からなかったと思います。娘の思いを否定せず、受け止める。娘が「お父さんは分かってくれる」と、安心できる関わりを意識する毎日です。この年頃になると、父親とは口を利かなくなる…などという話も聞きますが、我が家はそんなことはなく、むしろ最近の方が話をしてくれるほど。娘の心の成長も感じられ、私もしっかり生きなければ…と身が引き締まります。娘の持つ運命が花咲くように、これからも一緒に偉光会館に通い、教えを支えに生きていきます。
親子で教会に出入りし 親子で「教え」を学び
家庭における任と立場を 親子それぞれが気付いて 会話を深めてゆく
根がない立ち木も 幹のない立ち木も 「教え」に生きて 我が子は立派に育つ
親子で教会に出入りし
親子で「教え」を学び
家庭における任と立場を
親子それぞれが気付いて
会話を深めてゆく
根がない立ち木も
幹のない立ち木も
「教え」に生きて
我が子は立派に育つ
『真実の光・神示 平成28年版』167ページ