一時は、夫を全く信じられなくなっていました。何の相談もなく、長年勤めた会社を辞めたと思ったら、起業すると言うのです。当時は、次男と三男が受験を控えていて、私も必死で働きました。そんな中、夫は借金をし、やっとの思いで返しても、また借金。夜は飲み歩くようになり、「必ず家には帰ってきてね」という約束さえも破られました。
夫が悪いと思っていたけれど…
怒りを通り越して、情けなくなりました。「何も相談してくれない夫が悪い」。この感覚の間違いに気付いたのは、実は、つい最近のことなのです。
神の教えを学ぶ中、ふと振り返った過去の私。もう20年近く前ですが、夫に、営業から工場勤務への転勤の辞令が下りたことがありました。仕事を辞める…とまで思い詰めていた夫に、私が伝えたのは、「子供たちもいるし、頑張ってみようよ!」。そうして、家族みんなで夫の転勤先に引っ越したのです。
「やってみようよ」「頑張って」。この言葉で励ましていたつもりでしたが、「夫はどんな気持ちなのか」…ここに目を向けていませんでした。転勤後も、「頑張ろう、頑張ろう」と言うばかり。起業すると聞いた時も、「でも、だって」「え、そんなの」と反論して、夫の胸の内など一つも聞いていなかったと思います。
夫が、相談もせずにいろいろなことをし始めた原因。それが、他でもない私自身の「心の冷たさ」だったとは…。変わらなきゃ、私が。この気付きが、大きな変化をもたらしていきました。
自分の心が変わっていく感覚
「温かい心で夫に関わりたい」と祈願するようになりました。最初の頃は、強く意識しながら夫の話を聞いていましたが、どこでどう変わったのか…、今では、なぜか自然とそうしています。自分でも不思議な感覚です。
ある時、私が職場の人間関係に行き詰まり、夫に相談すると、返ってきた言葉は、「そういう人もいるんだよ」。思ったとおりの返答に、昔の私なら「いつもと同じ。言わなきゃよかった」と、不満に感じたはずです。でも、その時の私は、すごく救われた気がしたのです。何てことのない言葉なのに、すーっと心に入ってきて、思わず「ありがとう」と笑顔になっていました!
過去からは考えられない喜びが
最近は、2人でいると、お互いずっと笑っています。過去の私たちを思うと、考えられないことです。夫が包み隠さず話してくれることも増え、夫婦で過ごす時間に心地よさを感じる私がいます。もともと優しく、のほほんとした夫ですが、私の職場への送り迎えを欠かさずしてくれるなど、さらに優しくなりました。
先日、知り合いから、「ご主人、前よりもいい顔されていますね」と言われて、すごくうれしかったです。自分が変われば、相手が変わり、人生が変わる。そのとおりだと実感しています。
「真理」に悟りを深めゆくほど 人の心は安定し 心豊かな日々の暮らしが味わえる
心通い合う真の優しさ 温かさに人の心は豊かに育つ
使者を通し 神が表す 神示「真理」を家族で学び
「家庭」に生かす心(信念)を持つべし
自然と家族の心は重なり始め 運命の力が家族の心(人生)を守ってゆく
「真理」に悟りを深めゆくほど
人の心は安定し
心豊かな日々の暮らしが味わえる
心通い合う真の優しさ 温かさに
人の心は豊かに育つ
使者を通し 神が表す
神示「真理」を家族で学び
「家庭」に生かす心(信念)を
持つべし
自然と家族の心は重なり始め
運命の力が
家族の心(人生)を守ってゆく
『真実の光・神示 平成29年版』103ページ(中略あり)