数年前から出始めた夫のせき。ぜんそくと診断され、昨年ごろから、ひどくなり始めました。「ぜんそくだよね?」と思っていた私たちに、医師は「厄介ながんかもしれない」。全身検査の結果、肺の奥に転移性肺腫瘍が見つかったのです。
子供や孫の支えのおかげで
入院し、投薬治療が始まりましたが、その間もがんは進行し、しばらくして危篤状態に。「あと数日の命です」。ショックで食事も取れない私を支えてくれたのが、息子と娘でした。2人とも家庭を持ち、子育て中なのに、毎日、偉光会館に一緒に通ったり、交代で病院に泊まったり…。私の心を支えてくれたのです。その裏に、快く送り出してくれるお婿さんやお嫁さんの存在を感じ、感謝しかありませんでした。
「家族一丸となって治療に取り組む」と神の教えで学んできたことが、身に染みました。思えば、結婚してから、身勝手な行動ばかり取る夫に、「何やってるの!」とどれほどイライラしたか…。それでいて、夫がいるのは「当たり前」という感覚。私こそ身勝手で、妻として寄り添いきれていなかったのです。そこに気付いた時、「今こそ支えたい」と心に軸ができました。
夫の手を優しくさすり、孫の声を耳元で聞かせるなど、思い付く限りのことをしました。家族みんなで回復を願い、支え合う中、5日後に戻った夫の意識。医師に「先生のおかげです」と感謝を伝えると、「驚きました。これは奇跡ですよ」と言ってくださり、神のご守護の大きさに身震いしたものです。
感謝で満たされていく心
夫は、つらい治療も泣き言一つ言わず、進んでリハビリに励みます。肺炎で再入院しても、前向きに治療に臨む姿に大感動…。もっと夫を支えたい。ずっと夫に寄り添いたい。そんな思いが強くなり、たくさん励ましの言葉を掛け続けていました。
そうしてやっとの思いで退院できたのに、私がコロナに感染。夫にうつしてしまったのです。夫は2カ月近く熱が下がらず、食欲が減退。それでも、「おまえのせいで」とは絶対に言わず、「大丈夫だよ、治すから」と前向きなのです。病気の夫を支えているようで、本当は、私こそ心を支えられていることを、深く深く感じました。
今、がんの経過は順調で、再発もなく、何と仕事ができるまでに。家事もたくさん手伝ってくれ、夫の温かさが以前にも増して心に染みる毎日。一緒にいるから、支え合える。夫に助けてもらうからこそ、できることがたくさんある。心が感謝で満たされています。有限の人生、最後まで夫婦仲良く、支え合って生きていきます。
※この方のご主人からの「喜びの声」も、併せてご覧ください。
家族で「教え」を学び
家庭の中での立場と任 それぞれの「あるべき姿」を知って
正しい関わりを深めることが必要
「家庭」――人が悔いなき人生を歩みきるため 欠くことならぬ環境
「教え」が家族の心を一つに重ね 支え 補い合って「生きる」心(愛情)を強くする
家族で「教え」を学び
家庭の中での立場と任
それぞれの「あるべき姿」を知って
正しい関わりを深めることが必要
「家庭」――
人が悔いなき人生を歩みきるため
欠くことならぬ環境
「教え」が家族の心を一つに重ね
支え 補い合って「生きる」
心(愛情)を強くする
『真実の光・神示 令和2年版』15ページ(中略あり)