No. 1307

死ぬまで消えないと思った
親との確執が消えた奇跡
(静岡県RW/50代女性/福祉関係)

今から数年前、息子の中学の卒業式の日。仲良く腕を組んでいる親子を見て、「いいな~」と言った私に、息子は「うちはなれないよ」「だってお母さん、冗談も言わないし、自分の思いばっかり押し付けてくるから」。大ショックでした。 

息子のひと言をきっかけに…

実は、息子と同じような思いを、私も実母に抱いていました。子供の頃は、お財布の中までくまなくチェックされ、部活も母に決められて…。何を言っても否定されるばかり。私の気持ちなんて、分かってもらえない。その前に、聞いてもらえない。寂しさが募っていきました。 

極め付きは、夫と離婚した時。「あんたが愛情をかけないからだよ」と母に責められたのです。「教えを学んできたのに、何でこうなったの?」。神からも、母からも心が離れてしまいました。 

以来、母と会うのは、「おかずをあげる」と連絡をもらったときくらい。でも、くれるおかずは、わずか一人分。「家族4人でどうやって食べるの?」といういら立ちを抑え、「ありがとう」と、心にもない言葉を伝えました。母を受け入れるなんて無理。死ぬまでうまくいくことはない。恨みに近い気持ちにまで増強してしまったのです。 

子や孫に良い生き方を残そうと

そんな中でふと感じたのは、「もしかして私自身の子供への接し方って、母と同じ?」。「このままの自分では、子供たちから恨みの気持ちを抱かれるのでは?」と思ったら、血の気が引きました。再び神の教えを真剣に学び始めると、大きな気付きを得たのです。「自分の今の生き方が、子や孫の仕合せに影響する」。そして、「まず家庭から」。もっと相手の心に寄り添えるようにと祈願し、母にも子供たちにも関わっていきました。 

ある時、いつものように母から、「梨があるから取りに来て」と連絡が。行くと、渡されたのは1個の梨。「ありがとう」と伝え、家に帰ってあらためてお礼の連絡をすると、「おいしかったから、みんなに食べてほしくて」と返ってきたのです。初めて見えた母の愛情…。恨みにも近い気持ちがきれいになくなった瞬間でした。 

自分も相手も変わった喜び

娘からも、こう言われるようになりました。「お母さんに何でも話せるようになった。前は、違う意見だと何を言われるか分からなかった」。私は、親として正しく仕付けなければ…という思いが強かったのです。それは母も、同じだったのでしょう。 

今、母の所に行くと、「少ないのにごめんね」と言いながら、おいしいおかずを分けてくれます。家では、私と息子がじゃれ合うことも…。今までなかったやりとりに大笑い。心底から仕合せを感じる毎日。「こんなに心って変わるんだ!」。神の救いのお力をまざまざと感じています。

家族で育む「家庭」の任と姿を 「教え」を通して学ぶこと
 学ぶほど 「人生」に気付きを深め
    今自らなすべきこと 正すべきこと あるべき人生の姿が見えてくる
家族との出会いは 必然の縁
 「真理」で関わりを深める家庭に 人間の心(魂)は安定し
    「道」欠く思いは起こらない
 この家庭環境に 人間は 良き因を受け継ぎ 「心の道」を太くつなぐ

家族で育む「家庭」の任と姿を
      「教え」を通して学ぶこと
 学ぶほど 「人生」に気付きを深め
  今自らなすべきこと
        正すべきこと
    あるべき人生の姿が見えてくる
家族との出会いは 必然の縁
 「真理」で関わりを深める家庭に
   人間の心(魂)は安定し
     「道」欠く思いは起こらない
 この家庭環境に
   人間は 良き因を受け継ぎ
       「心の道」を太くつなぐ

『真実の光・神示 令和4年版』141ページ(中略あり)