No. 1305

「自分が変わる」で好転!
夫を恨む心が消えて
(静岡県YM/60代女性/主婦)

11年前、夫が脳内出血で倒れました。そこからの生活は、経済的に大変で、「どうして私がこんな思いをするんだろう?」の連続でした。お酒が好きで、飲み歩いていた夫です。病気になったのは、「自分がまいた種でしょ」。おまけに借金まであり、恨みばかりが募っていったのです。 

私の「心の姿」が与える影響

昨年ごろから、不思議と神の教えを学び直す心になり、そこで初めて気付いたこと。夫の行動は、決して褒められたものではない。しかし、「ただ憎んでも、子や孫に悪いものしか残らない」。夫を恨み、憎む…、私のその「心の姿」が残り、まさか子供や孫の人生にまで悪影響を及ぼすなんて、考えもしなかったことでした。

「夫が悪い」と決め付けていた自分。しかし、「私はどうだったのか?」。初めての視点でした。夫の話をちゃんと聞いていなかった。頭から「こうするから」と決め付けていた。夫にも「心」があるのに、ないがしろにしていた私。そこに気付いた瞬間、私の気持ちは変わりました。もっと夫の心を大事にしようと決意したのです。 

支え、支えられる関係に 

娘家族から動画が送られた時、前は夫に「はい、これ」と見せて終わり。今は、その後に会話が続きます。孫の動画を見ながら、「お父さんに似ているんじゃない?」などと言うと、本当にうれしそうで…。ささいな会話の一コマですが、夫の「心」に寄り添えた気がします。 

「倒れた夫には頼れない」「心配を掛けてはいけない」。この感覚も違っていました。教務相談を受けた時、私が何も言わずに行動してしまうことで、夫はどんな気持ちになるのだろう…と考えたのです。夫を不安な気持ちにさせないように、祈願しながら、一つ一つ話していきました。すると、夫の表情も、私の心も明るくなるのを感じたのです。まるで心の支えとなる「つえ」をもらった思いでした。 

夫婦仲が変わると、健康も…

倒れた時、「車椅子の生活になるでしょう」と言われた夫はリハビリを頑張り、歩けるようになったばかりか、仕事もできるまでに回復。高次機能障害があるため、その時の感情で怒ることもありますが、最近は、それすらも安定しているのです。 

そして、うれしいことがもう一つ。35年間、夫が消防団で活動していたことが評価され、このたび、国から叙勲されました。体力的に皇居に行くことはかなわなかったものの、県知事からお祝いを…。「お父さんがいたから、こんな経験ができたよ。お父さんが元気でいてくれるおかげ」。そんなことを言いながら、ノンアルコールで乾杯。とても仕合せでした。 

私たち人間の仕合せを願ってくださる神の御心を無にしないように。神が教えてくださる「和のある家庭」に、一歩一歩近づいていきたいと思う毎日です。

「信者の道」を歩むところに
    人は誰も和心芽吹き始めて 「仕合せ」引き出す家を手にできる
 神の教え「真理」を学び深めるほどに 「道の真理」が我が家の心を明るくする
 夫婦仲良く 会話を楽しみ 親子は寄り添い 思いをつなぐ
 時流れ 世代を超えて 我が家の姿(人生) 心の道に受け継がれてゆく

「信者の道」を歩むところに
  人は誰も和心芽吹き始めて
    「仕合せ」引き出す家を
             手にできる
 神の教え「真理」を学び深めるほどに
   「道の真理」が
       我が家の心を明るくする
 夫婦仲良く 会話を楽しみ
    親子は寄り添い 思いをつなぐ
 時流れ 世代を超えて
    我が家の姿(人生)
      心の道に受け継がれてゆく

『真実の光・神示 平成21年版』108ページ