がんと診断され、手術が必要になりました。怖くて仕方がなかったものの、子供たちは自立していて、家には夫と二人だけ。ところが、夫は人の話を聞かない人なので、十数年会話をしていませんでした。
夫への思い込みを乗り越えて
苦しい気持ちで神の館に足を運び、不安な思いを神に訴え、教えを学び直しました。すると、夫婦の仲違いは、柱のない家のようなもの。たかが会話であっても、それがいかに自分の仕合せを壊していたのかに気付き、ハッとしました。
「自分は、夫に本心を言っても、どうせ分かってもらえない。無理に決まっていると決め付けていたのではないか…」そんな心になり、思い切って夫につらい気持ちを伝えてみたのです。
夫は、殊の外心配し、親身になり、「セカンドオピニオンに行くなら、付き添うから…」と言ってくれました。しかも、その病院に勤めている知り合いの看護師に、話をしてくれたのです。
夫がそばにいる安心感
当日、その看護師の方が温かく出迎え、医師も優しく診察してくれました。何より、夫が一緒にいてくれたおかげで、不思議なほど安心できました。
その日に結果が出て、「私も手術が必要と思います」と言われました。そればかりか、「一つ目の病院の先生も、この治療ができる信頼できる方ですから、大丈夫ですよ」と、私が安心して治療を受けられるように計らってくれたのです。
おかげで、順調に手術を受けられました。傍らにはいつも夫が寄り添ってくれ、本当に心強かったです。
黙っていては伝わらない
感謝の気持ちで振り返ってみると、話を聞いてくれないというのは、私の思い込みでした。夫は家族のために働いてくれていたのに、子供に夫の愚痴を言い、家の中で孤立させてしまったのは私…。本当に申し訳なかったと、心から反省しました。
感謝も、反省も、本心はなかなか夫に言えないものです。しかし、教えを学んでいると勇気が湧き、「こんなに支えてくれるとは思わなかった。本当に感謝しています。そして、今までごめんなさい」と伝えられました。夫の表情が明るくなり、それを機に自然と会話ができるようになったのです。
神の教えは、気付いたことを実践してこそ、その素晴らしさを味わえるものと実感。心からの感謝でいっぱいです。