「今、自分がしていることは、本当に人の役に立っているのか?」これは最近、私が大切にしている自分への問い掛けです。
良いことをしているのに…?
この感覚を持つようになったのは、職場での気付きがきっかけです。かつての私は、時間内に仕事をこなし、空いた時間で人の作業を手伝うことに、正義感みたいなものを感じていました。
ある日、先輩から「いろいろ一人でやる前に、ひと言報告してくれないと困るよ」と注意されました。その時は、なぜ自分が怒られているのか、全く理解できませんでした。むしろ、「ありがとうも言えないの?」と腹が立ったくらいです。
「自分を良く見せたい」だけ
誰よりも努力していたつもりが、評価されるどころか、何と疎まれていたという悲しい現実…。その時、自分を助けてくれたものが、神の教えでした。
「何をするか」という目に見える部分ではなく、「どのような心を持って」という見えない部分が結果を変える。私は、口では「人のため」と言いつつ、自分を良く見せるためにしか動いていなかったのです。
「人よりもこんなに仕事をしている」「周りから認められたい」「もっと感謝されたい」そんな感覚が大半を占めていたように思います。結果的に分、器を越えた行動を取って、周りに迷惑を掛けていたと気付きました。
相手を思う心でひと声掛ける
その日から、意識を改めました。何かする時は、「今からこれをしますが、迷惑じゃないですか?」「何か手伝うことはありますか?」と、必ず声を掛けています。ひと声掛けると皆さんに喜ばれ、今では、注意をしてきた先輩からも、「助かるよ」「ありがとう」と言われるようになりました。
神の教えがあるからこそ、間違った心を正しい方向へ戻すことができる。日々の何げない出来事の中で、強く実感しています。