子供の頃から両親が不仲な家庭で育ち、暴言や暴力が飛び交う毎日。「こんな家、早くなくなってしまえばいい」と思うようになりました。やがて、母親が神示教会の信者になり、私も信者籍を置きました。
とはいえ、自ら神を求める気持ちはありません。「神様、神様」という母に「宗教だろ」と反発。初めて神総本部に参拝した折など、「僕はもうここには来ないと思います」とご挨拶したくらいだったのです。
いつの間にか親と同じ道を…
そんな中で、私も親と同じように、家庭の不和に苦しみました。二度の離婚を経験し、子供とも離れ離れ。振り返ると、幼い頃からずっと自分の奥底にあった寂しさ。消えることのない独りぼっち感。「俺ってこのままでいいんだろうか」。どうしても自分を変えたくて、籍だけだった私が、神の教えに目を向けてみたのです。
学ぶと…「会話とは気持ちのキャッチボール。まずは相手の気持ちを聞いて受け止める」とありました。これまでの自分が、いかに身勝手な生き方をしてきたか…。家でも職場でも、気に入らないことがあると気が済むまで怒鳴り、時には「縁を切ってやろうか」とさえ思ってしまう。「相手の気持ちを考える」ことをしてこなかった自分がありありと見えたのです。
自分でも驚いた心の動き
ある時、業者の不注意で、依頼していた資材が傷ついてしまいました。今までなら、「どうしてくれるんや!」と怒り心頭だったはず。でも、この時は「今、この方はどんな思いなんだろう」と、全く違う方に気持ちが向いたのです。自分でも信じ難い心の動きでした。
業者の方に「大丈夫、気にすることないよ」と言うと、どんどん和らぐ表情。おまけに偶然、塗装屋さんがそばにいて、傷ついた部分をあっという間に直してもらえました。本来ならば、資材を運ぶまでが業者の仕事ですが、後作業まで手伝ってくれ、思った以上の出来映えに仕上がったのです。最高にすがすがしい気持ちでした。
仕事では建築組合連合会の副会長の任まで頂き、新たなやりがいを味わっています。町内にいても、あちこちから声を掛けられます。気が付くと、私の周りにはたくさんの人がいて、「生きることが楽しい」。心からそう感じる毎日です。自分の関わり方が変わると、周りや環境がこんなにも変わるものか…と本当に驚いています。「教会のことを教えてくれてありがとう」と、今は亡き母にも、感謝の思いでいっぱいです。
「道」の真理を学び 守るところに 神の手の中 守られる
多くの出会いが 信者の人生を支え 導いてゆく
「人生」は 人が守り 支えているのではない
「道」を守る我が「心(運命)」が
人との出会いを生かし 「時」と「所」と「立場」をもって守られるのである
「道」の真理を学び 守るところに
神の手の中 守られる
多くの出会いが
信者の人生を支え 導いてゆく
「人生」は
人が守り 支えているのではない
「道」を守る我が「心(運命)」が
人との出会いを生かし
「時」と「所」と「立場」をもって
守られるのである
『真実の光・神示 平成23年版』107ページ