No. 1207

進行性の病を受け入れる
心が変わる不思議がここに
(静岡県KT/60代女性/主婦)

「お父さんが亡くなって、男として生きなければならなくなった」と生前、母は言っていました。鉄工所を営んでいた父は、50歳を前に他界。母が社長になりました。そんな母の手足となるべく、私がそばで支えていたのです。

その私も、しばらくして母と似たような思いを味わっていました。結婚した夫は仕事が多忙で、ほとんど家にいません。まるで母子家庭のように、私が家事でも何でも一手に引き受けるしかなかったのです。頑張り屋の性格も相まって、必死でやり抜いてきた日々でした。

教会の環境を活用していくと…

夫の仕事も落ち着き、子供たちも独立。ようやく夫婦2人で…と思っていた8年前、目に異常が見つかりました。「網膜色素変性症」で視覚障害に見舞われることになったのです。打ちのめされました。しかも、この難病は進行性。視力を失った時のことを考えると、恐怖しかありませんでした。

私にずっと寄り添って、「君のつらさの半分は、自分が持つから」と言ってくれた優しい夫。教務相談では、起きてもいないことを心配している、取り越し苦労の性格に気付きました。「供の会」に出席した時は、皆さんが障害を物ともせず、明るく輝く姿に圧倒されたのです。

私だけこのままじゃいけない。心を支えてくれるたくさんの存在があると思って、明るく生きたい。涙が止まらなくなりました。

神示がより心に染み入って

心通い合う多くの人に囲まれて
       豊かな日々送ってほしい
人を愛する優しい心
 温かい心 豊かな心が 我が身を救う
     持つ持たれつの心で暮らせよ

『真実の光・神示 昭和63年版』128ページ(中略あり)

神示が心の奥深くにまで入ってきました。鉄工所のこと、共に支え合ってきた兄たちのこと、子供のこと、家のこと。確かに私も頑張ってはきたけれど、そこには人の支えもたくさんあった…としみじみ感じたのです。

「このような私でも、何か人にできることは」と考えるようになりました。あれほど受け入れられなかった現実を受け止め、病と共に生きていこう…という心が、私の中に育っていたのです。

同じ病に悩む人の集いに参加したり、別の病で苦しんでいる方のお話を聞いたり…。次々と出会いが広がっています。本当に不思議な話なのですが、病の進行がいつの間にか止まっているのです。まぶしさは強く感じますが、遮光メガネに助けられ、物にも支えられている私の人生。とがっていた心が、丸く丸くなってきたと感じます。

「教え」に気付きを得て 「人生」を歩む人の心は 明るく 強い
常に 「教え」に生きる心を神に願って 生きるべし
 祈願が通り 信者の心は安定し 不安に迷う思いは消えてゆく
 人・物との出会いも生きて 生きがいを手にできる
健康――心を軽く 強くすれば 自然と体調も安定し 心身ともに健康でいられる

「教え」に気付きを得て
   「人生」を歩む人の心は
            明るく 強い
常に
 「教え」に生きる心を神に願って
             生きるべし
 祈願が通り 信者の心は安定し
     不安に迷う思いは消えてゆく
 人・物との出会いも生きて
        生きがいを手にできる
健康――心を軽く 強くすれば
   自然と体調も安定し
      心身ともに健康でいられる

『真実の光・神示 令和4年版』107ページ(中略あり)