妻と美容室を開業したのは、30歳の時です。時代の流れ(バブル期)にも、スタッフにも恵まれて、何の悩みもありませんでした。売り上げはどんどん伸びていき、お店が終われば、スタッフを連れて遊び歩く毎日。「これなら多店舗展開もやっていける」と、夢を膨らませておりました。
夢は現実となり、支店を開設。お客さまには、いつでも利用してもらえるように、本店が月曜休みなら、支店は火曜休み。私は両方の店舗を行き来し、ほぼ休みなく働いていました。ところが、夢の支店の存在が、私を苦しめていきました。スタッフに任せきれず、自分が動き過ぎてしまい、ストレスでどんどん痩せていったのです。
「生き方の間違い」に気付いて
ちょうどその頃、スタッフの一人にのれん分けをする話がまとまりました。最終的には、私と妻、スタッフ数名で、元の一店舗経営へ。この時、神が「夫婦でまた頑張りなさい」と救ってくださった気がしました。
気持ちを入れて神の教えを学ぶと、自分の生き方の間違いがハッキリ見えました。妻の反対を押し切って進めた支店展開。実際、妻は仕事と子育てでいっぱいいっぱい。私も経営のことで必死で、妻と気持ちを重ねる余裕などなかったのです。
昔、福井の信者勉強会で「日本国がなくなったら、お金はただの紙切れですよ」と聞いたことを思い出しました。福井は働き者の多い土地柄ですが、半面、お金に振り回される人も…。それがまさに私でした。
夫婦で穏やかに過ごせる仕合せ
お店の方針…とでもいうのでしょうか、妻と「お客さまを元気にするのが、僕らの仕事だよね」と話し合うようになりました。お客さまのことなど、一日にあったことは、何でも話して、相談して…。もともと妻は、「お父さんだけ神にすがっていればいいのよ」と言っていましたが、いつしか一緒に教えを学ぶようにもなったのです。
2人して同じ心の軸を持って、お客さまに尽くしていると、不思議なものでお店がうまく回り、自然と生活も成り立っています。お客さまとの信頼関係まで深まり、心を開いていろいろな話をしてくださるのです。家に帰れば、妻と「仕合せだね」「穏やかに暮らしていけるのが一番だね」と、そんなことばかり話しています。
神の教えは「道しるべ」。曲がった方向に行かないように、導いていただける安心感は絶大です。これから先も、人生が続く限り、この神一筋に心を寄せていくことを固く誓っております。
運命実体で回るこの世の仕組みを知って 精神世界に心を向けよ
「教え」を学び 「人生」の支えに生きる努力をする
心の動きは安定し 奉仕心が「人生」の支えとなる
「感謝」「奉仕」「愛」 三つの心が重なり 「心(人生)」の支えとなるほど 人間は
社会を「正道」へと導く人となる
「悔いなき人生」手にする人の心(姿)が ここにある
運命実体で回る
この世の仕組みを知って
精神世界に心を向けよ
「教え」を学び
「人生」の支えに生きる努力をする
心の動きは安定し
奉仕心が「人生」の支えとなる
「感謝」「奉仕」「愛」
三つの心が重なり
「心(人生)」の支えとなるほど
人間は
社会を「正道」へと導く人となる
「悔いなき人生」
手にする人の心(姿)が
ここにある
『真実の光・神示 平成31年・令和元年版』112ページ(中略あり)