長女とは、心が擦れ違う関係になってしまいました。娘を思って指摘すると、「お母さんは私を傷つけて、その傷口に塩を塗る」などと、思いも寄らないことを言うのです。なぜそんなに悪く捉える? 親の思いは、いつになれば分かってくれる? モヤモヤしていました。
一方、夫はもめ事が嫌いなので、私と娘を静観。それも気に入りませんでした。娘が結婚して、婿と同居するようになってからも、その状況は変わらなかったのです。
「要らんこと」を言い過ぎた私
神の教えで少しずつ気付きがありました。私は、娘に「要らんこと」を言い過ぎたかもしれない。例えば、「私は子供で苦労した」とはっきり言ったり…。こんなにひどいことを言ったのに、娘はよう逃げ出さんと一緒におってくれた…と、感謝しか出てきませんでした。
モヤモヤが晴れてきて、謝りました。「あなたの気持ちが分からずにいて、親として失格だった。本当は仲良く話せる親子になりたい」と。娘には、「いきなり変わったから気持ちが悪い」と言われましたが、この日以来、けんかは減っていったのです。
夫の心も見えてきたら…
娘の心が見えた先に、もう一つ見えてきたものがあります。ある日、夫の私物の片付けをしていたら、200枚以上ものマラソンの賞状やトロフィーが出てきました。確かに夫は、三度の飯より運動が好きな人で、しょっちゅうマラソン大会に出ていました。でも、結果を言わないので知りませんでした。
本当は…私が結果を聞こうともしなかったのです。夫は夫で、抱えていた寂しさ、苦しさをマラソンで紛らわしていたのだと、いまさらながら悟ったのです。
我が人生に悔いはなし!
夫は93歳になり、今は介護が必要です。「動きたい人が動けんで、しんどいやろうな」と思いながら、誠心誠意…関わっています。娘夫婦にも支えてもらい、夫婦そろって心穏やかな毎日。夫に「生まれ変わっても一緒になろうな」と言うと、「うん、ええ嫁さんや」と何ともうれしい言葉を掛けてくれました。
娘には、「あなたの作ったみそ汁飲んだら、ホッとするわ」なんて言葉も出てきます。「要らんこと」を口にしなくなって、家族が「笑顔になること」が言えるようになってきた実感。「極楽はこの世にある」とはこういうことかと日々味わい、神を信じてきて良かった…と、感謝が込み上げてきます。我が人生に悔いなしです。
「教え」に生きて 自らの人生を「真理」に沿わせて「生きる」 努力をする
自然と気持ちは安定し 悩み 苦しむ心は消えてゆく
「運命」に重なる心の動きが取れて 今ある悩みは「悟り」と成る
人(人生)は全ての経験を生かせたとき 極楽世界に生きられる
「教え」に生きて
自らの人生を
「真理」に沿わせて「生きる」
努力をする
自然と気持ちは安定し
悩み 苦しむ心は消えてゆく
「運命」に重なる心の動きが取れて
今ある悩みは「悟り」と成る
人(人生)は
全ての経験を生かせたとき
極楽世界に生きられる
『真実の光・神示 平成31年・令和元年版』94ページ