No. 1165

生まれた娘には障害が…
親として向き合えた理由
(北海道AS/20代女性/主婦)

20代で妊娠し、元気な子が生まれてくるものと思っていましたが、娘には障害がありました。遺伝子の病、「ソトス症候群」で、治らない難病です。母乳が飲めず、ハイハイや言葉の発達も遅く、他の赤ちゃんを見るとつらくなりました。「何で私だけこんなに大変なの?」。娘はとってもかわいいけれど、現実を受け入れられず、毎日とても悩んでいました。 

心が変わった“きっかけ”は…

私が信者になったのは、娘を妊娠している時です。夫や義父母の姿を見て、私もこんな温かい家庭を築きたいと思ったのです。今回も、義父母が大きな支えになってくれました。娘がいたずらをした時でさえ、「こんなこともできるの、すごいね!」と褒める姿。「私も、娘に愛をたくさんあげたい!」と心が前を向き始めました。 

親のストレスは、子のストレスになる。「親の会」で学んで、あらためて思いました。夫婦げんかをした日や、私が疲れている日は、不思議と夜泣きがひどくなったり、夫と目を合わさなくなったりする娘。当時、私は保育園に娘を預けて仕事をしていたのですが、夫と話し合い、思い切って退職しました。私が今やるべきことは娘に目を向けること。一瞬一瞬の娘の言葉や行動を見逃さずに、大切に育てていきたいと感じたのです。 

育児には、夫婦の心の重なりが欠かせないことも、神の教えで知りました。しかし、夜勤のある夫とは、どうしても時間が擦れ違ってしまいます。それでも、夫が「少しでもいいから話そう」と言って、「夜ご飯は一緒に」「お風呂は3人で」などと、自分から声を掛けてくれます。そんな夫は一番の理解者であり、相談相手です。 

どんどん引き出される個性

子供への接し方が少し変わると、娘は見る見る変化していきました。あまり笑わなかったのに、ものすごくニコニコ。誰にでも愛嬌(あいきょう)を振りまく娘に釣られて、私も社交的になり、“いいことつながり”です。 

そんな娘も1歳半を過ぎ、「人にしてあげたい心」が育っています。お菓子を周りの人に「あーん」してあげたり、お風呂でも「ママ洗ってあげる」。自分よりも相手。親ばかかもしれないけれど、娘の優しさがどんどん引き出されているのを感じます。 

娘の命は、神から預かった宝 

信者になって初めて知ったことは、「子供が仕合せな人生を歩むために、導いてあげられるのは親しかいない」ということです。正直、私は育児に自信がなかったし、「子供は保育園で育ってくれればいいな。仕事もしたいし」と思っていました。「ああ、違った…」。親として、絶対に見失ってはいけないものに気付けたことに感謝です。 

私たち夫婦に神様が授けてくださった娘。この家なら大丈夫、と神が下さった子のように思えてなりません。夫婦が足並みをそろえて、大切に大切に…育てていきます。

夫婦で「教え」を学び 夫婦の会話に生かしてゆく家庭環境に
    我が子の心は安心 安定し 運命の力が引き出され 磨かれてゆく
 この環境こそが 家庭教育の姿である

夫婦で「教え」を学び
  夫婦の会話に生かしてゆく
           家庭環境に
 我が子の心は安心 安定し
    運命の力が引き出され
            磨かれてゆく
 この環境こそが 家庭教育の姿である

『真実の光・神示 平成29年版』185ページ