娘夫婦は、子供を授かり、自宅の新築の計画もし、仕合せに暮らしているものと思っていました。しかし突然、娘から涙ながらの訴えが。間取り、内装…と話が進む中、婿は業者からの提案に全面的に賛同。「これでいい」と言い、自分の考えは聞き入れてもらえないと言うのです。
娘の様子に驚きつつも、神の教えを基に夫婦で話し合いました。夫はいつも口癖のように「夫婦は何でも話すんだよ」と言っています。私と夫は、「これは家造りの問題のようで、娘夫婦の問題だね」「私たちの立場で、どうしてあげればよいのだろう…」。“正しい関わり方”を確認するため、偉光会館の教務相談に行こうと、夫婦の心がすぐに重なりました。
自分たちにできることが見えて
「家庭は、夫、妻、子供で一本の立ち木」であり、私たちと娘夫婦は別の立ち木。娘夫婦の立ち木が成り立ち、2人が仲良くできるように、見守りながら応援するのが、私と夫のやるべきこと。まずできる応援は、「娘夫婦が心を重ねられるように、教務相談を勧める」。自分たちの立場で力になりたいと、祈願しながら声を掛けました。
新築の準備で忙しいにもかかわらず、不思議なほどすんなりと、娘夫婦も教務相談へ。ここから、神に導かれるように、好転の連鎖が始まったのです。
一番大きかったのは、2人が「本音で話をしていなかった」と気付けたこと。娘は、「夫が、家族への愛情から、ついのすみかを建てようと必死に頑張っていたこと」を知り、娘の夫は、「良かれと思っていても、妻の心を分かっていなかった」と見えたそうです。それからは、本音の会話を心掛けていることが伝わってきます。
神の教えがあればこそ
実は、夫は一級建築士です。しかし、今回の新築に関して、娘夫婦にあまり頼られることはありませんでした。それが今、2人は夫にアドバイスを求めながら、悩みつつ、新居のあれこれを決めています。その姿が何とも楽しそうで、見ている私まで思わず笑顔がこぼれます。
もし、神の教えを知らなかったなら、娘の話だけを聞いて、娘の夫を責めていたはずです。あるいは、2人を呼んで話を聞き、白黒ジャッジをしていたかもしれません。
今回ほど、自分たちの立場を意識して“見守る心”が大切だと感じたことはありませんでした。
夫婦で味わう仕合せ感
私はいつも夫に、「あなたがいてくれればこその私です」と伝えています。すると、夫からも「きょうもおいしい食事をありがとう」などと、「ありがとう」がたくさん返ってきます。もちろんケンカもしますが、お互いに祈願ができるので、どちらからともなく、「ごめんなさい」「仲良く暮らしましょう」とあっという間に仲直り。日常のささいなことで傷つけ合うこともなくなりました。
最近は、「いつも二人三脚で、仲良く暮らそうね」「ますます仕合せになっていこうね」「目指せ! 120歳!」と、夫婦で声を掛け合っています。「仕合せ?」と尋ねられたなら、自信を持って答えます。「もちろん! 仕合せです!」。
「家庭の真理」学び深めて 家族それぞれ 立場踏まえて生きるべし
神の心 我が家に根付いて 和のある家を手にできる
「家庭の真理」学び深めて
家族それぞれ
立場踏まえて生きるべし
神の心 我が家に根付いて
和のある家を手にできる
『真実の光・神示 平成17年版』177ページ