8年前に夫が他界し、「一人は嫌だ」心底からその思いでいっぱいでした。寂しい、寂しい…。唯一の心の支えは2人の息子。「この子たちが社会に出て行くのを、夫の代わりに見届ける」それを励みに頑張ってきたのです。
そうして、無事に社会人になった息子たち。夫亡き後の5年は、長男が私と一緒に住んでくれ、やがて仕事の都合で引っ越していきました。入れ替わるように、戻ってきた次男。ところが、仕事の気苦労から、心身を壊してしまっていたのです。「どうにかなってしまうのでは…」と心配になるほど思い詰めている息子に、親の私は無力でした。
弱さをまず「受け入れる」
息子を支える。その前に、私自身の心が「寂しい」。でも、それを認めたくない。自分の心をのぞいていくと、そんな弱さがはっきり見えました。そこをまず受け入れて、変えていけるように。強い信念を持って、神の教えを学ぶようになりました。
ある時、偉光会館の職員に、「息子さんに、ご自分の思いを伝えるといいですね」と言われました。ちょうど母の日が近かったので、「母が子に感謝する日でもいい。そばにいてくれてありがとうと伝えてあげてください」。ハッとしました。それは、私が言えなかった心の奥の言葉だったのです。
「今まで一人にしないでくれてありがとう。賢く優しい子に育ってくれて感謝しているよ」と、手紙でありのままの思いを伝えました。すると、その翌日、次男が明るい顔でつかつかと近寄ってきて、自分の気持ちをたくさん話してくれたのです。
自ら生み出していた孤独の心
次男は心が楽になったのか…、そこからの変化はあっという間でした。数日後には、「短期だけど、仕事やってみる」と。今、大変そうでも楽しそうに働く息子の姿に、胸をなで下ろす思いです。
私が味わい続けた孤独の原因。「頼る」という生き方をしてこなかったから…、と気付きました。息子たちは、ずっと「僕たちを頼ってよ」「一緒に行って手伝うよ」などと声を掛けてくれていたのに、その心をむげにして一人で突っ走り、孤独を感じていたのです。一つ一つ息子たちに相談して、思いを聞いて。一人で決めるより時間はかかっても、そのプロセスに、私の心は孤独とは正反対の仕合せ感を味わっています。
最後に…。心が変わるというのは、私にとって奇跡です。こういうことなのか!とまだ信じられないほどで、どう感謝の言葉を言っても足りません。神に見られても恥ずかしくない自分を目指して、一つ一つの心遣いを大切に、丁寧に生きていきたいと思います。
「教え」が信者の心(人生)を 孤独から救い
多くの人との出会いを深めて 楽しい「人生」を歩み抜ける
一人親として「人生」を歩む今 なすべきことは
奉仕心を身に付け
一人一人 一つ一つの出会いを生かす心(努力)を欠かぬこと
「出会い」が生きるほど 人生は生きがいにあふれ 楽しく映る
「教え」が信者の心(人生)を
孤独から救い
多くの人との出会いを深めて
楽しい「人生」を歩み抜ける
一人親として「人生」を歩む今
なすべきことは
奉仕心を身に付け
一人一人
一つ一つの出会いを
生かす心(努力)を
欠かぬこと
「出会い」が生きるほど
人生は生きがいにあふれ
楽しく映る
『真実の光・神示 平成30年版』137ページ(中略あり)