No. 1110

青春時代がなかった人生
今、手に入った心の安らぎ
(大分県MM/40代女性/会社員)

私にも妹にも、「青春時代」はありませんでした。小学生の頃、家の改築を機に、父が多額の借金を背負い、子供ながらに殺伐とした家の空気を感じました。しょっちゅう高利貸の人が取り立てに来て、電話が鳴り、心が休まるはずもありません。やがて、父は自己破産しましたが、借金に関する裁判は6年ほど続きました。 

それがようやく一段落した次の年、父が膵臓(すいぞう)がんを患い、1年もたたずに他界。その翌年には、母に末期の乳がんが見つかりました。立て続けに起きる不幸…。当時、20代だった私が受け止めるには、あまりにもつらい現実でした。 

教務相談が人生の転機に

その母も4年前に旅立ち、残された私と妹…。妹はとても繊細な性格です。「これからは私がこの子を守る」と決めました。 

必死で働き、生計を立ててきましたが、職場の雰囲気が悪く、夜も眠れなくなり、体調面から退職せざるを得なくなってしまいました。先を考えると不安は募り、さらに眠れない日々…。心も体も疲れきった中で受けた教務相談。これが、人生の転機となったのです。 

『生命の歩み』で深い気付きが

気付いたことが二つありました。一つは、「感謝の心」が欠けていたこと。もう一つは、「明るい心」を意識すること。それが、病を遠ざけるコツと知りました。 

職員に薦められた『生命の歩み』を一心不乱に読みました。読むほどに見える、自分の「心の動き」に原因があった事実。職場の人間関係に行き詰まったのは、「のまれやすい心」が原因。苦しいのは、「1人で背負い込む心」が原因。「相手じゃないな、自分が変わらなきゃ」と思いました。 

妹がいる、周りに支えてくれる人がいる…。嫌なことを数えるより、「感謝」と思うことを、拾っていきました。二人きりの姉妹です。一緒にいる時間を大切に過ごしていると、妹も応えてくれました。その言葉や気遣いに、私の心はどれだけ救われたでしょう。家族の力の大きさを感じました。「1人で頑張る」ではなく、「妹と一緒に頑張る」ことが大事だったのです。 

深まる亡き両親への思い

先日、就労支援のワーカーさんから、宅配会社の事務員のお話を頂き、所長さんも気に入ってくださり、自然な流れで就職が決まりました。スタッフ、お客さん、どんな人との触れ合いも楽しく、「人がいとおしい」と感じる心。前とは違うところです。 

そういえば、父も母も、生前、周りの人に尽くしていました。だから、今、ご近所さんが私たちに良くしてくれます。皆さんの真心を感じて、心が温かくなる毎日です。 

青春時代を味わえなかったあの時から、確実に前進している私と妹。喪失感をあまり感じないのが、本当に不思議です。亡き両親が、今の私たち2人を、安心して見守ってくれているといいなと思います。

人・物との出会いを 感謝心で受け止め 互いの運命が調和してゆく
 そこに 「生きる」自信と勇気が芽生え 「運命」に重なる心が 体を健康にする
 病気は 心を明るく保つことで 自然と遠ざけることができる

人・物との出会いを
    感謝心で受け止め
      互いの運命が調和してゆく
 そこに
  「生きる」自信と勇気が芽生え
    「運命」に重なる心が
           体を健康にする
 病気は
  心を明るく保つことで
     自然と遠ざけることができる

『真実の光・神示 令和4年版』71ページ