No. 278

娘の心に寄り添う家族の絆
何が起きても乗り切る力に
(千葉県KK/50代女性/主婦)

社会人になったばかりの娘が、今にも泣きだしそうな顔で、仕事から帰ってきました。とっさに娘をぎゅっと抱き締め、「どうした? 何かあった?」と尋ねてみたものの、返事は「何もない」だけでした。

「どうすれば…?」と心が揺れましたが、食事の支度をしながら、たわいもない話をして、娘が話しやすい環境をつくってみたのです。

娘の話に耳を傾けて

すると、暗い表情で「仕事辞めたい」と言いだし、返答に詰まってしまいました。すぐに心の中で神に語ると、「そうか、何も答えられなくてもいいんだ。ただ娘の話に耳を傾けよう」と思えたのです。

じっと聞いていると、「ママ」と両手を広げてきたので、思わず抱き締めました。そして、「あなたには、たくさんいいところがある。ママが一番知っているから、自信を持って」と伝えると、「うん」と、素直にうなずいてくれたのです。

父親との会話で明るい心に

夫にも、娘の心配な様子を伝えてあったので、一緒になって励ましてくれました。「最初からうまくいかない方が、自分の何がいけないのか考えるようになる。それが大事なんだ」「地道にやり続けることが大切だよ。お父さんなんか、もっと気が遠くなるほど、結果が出ない仕事をしているから、よく分かるんだ」と。

すると、娘の泣きべそ顔が、次第に明るい表情に変わっていったのです。思わず心の中で「パパすごい!」と拍手しながら、夫がいてくれるありがたさを、しみじみとかみしめました。

娘は、「自分のできることを、一生懸命コツコツやっていけばいいんだね」と笑顔で答えていました。娘の変わりように、「神の教えがあってよかった」「教えを意識していなければ、こんな温かい家族の姿はなかった」と、心から思ったのです。

教えがある仕合せを実感

翌日、「行ってきまーす!」と元気に出勤する娘を見て、本当に家族っていいなあと思いました。何が起きても、家族がいれば乗り越えられる。その安心感とともに、「教えを我が家に入れると、こんな仕合せが待っている」と、叫びだしたいくらいうれしかったです。

これからも、家族でもっと神示を学び、実践していきます。教えの薫りを自然と醸し出せる人になる。これが私の目標です。