No. 1099

見て見ぬふりじゃなかった
独りで頑張る自分を変える
(大分県KS/10代女性/高校生)

1年前、中学のダンス部の部長に選ばれました。前の部長は、The 部長という感じで、まとめる力のある人でした。でも、言い方が強かったので、「私は優しい部長になる」と決めていたのです。

でも、いざまとめる側になると、大変でした。受験生だし、クラスでの活動もあるし、あれもこれも…といっぱいになり、部長を代わってもらおうかと悩み始めた…、そんな時です。昔から家に貼ってあった「教会の十教訓」をふっと思い出しました。「責任を果たせよ 重荷を負うな」。今の私は、責任を果たしきれていないと思い、もう少し頑張ってみようと感じたのです。

責任を果たそうとしたら重荷に

それが「重荷」になってしまったのかもしれません。すぐ問題が出てきました。

なかなか振り付けを覚えられない子がいて、私がその子のパートも全部覚えて、教える毎日。それを、他の子たちが「見て見ぬふり」をするのです。「じゃあ、先に帰るね~」などと言われ、「気付いているのに、何で気に掛けてくれないの?」と不満がムクムク。副部長に相談しましたが、聞いてはくれるものの、行動に移してはくれません。「話しても無駄」と思ってしまいました。何より、そういう心が出ている自分が、嫌でたまらなかったです。

「家族に話す」を実践!

苦しくなって、両親に話しました。2人は、話を静かに聞いてくれた後、「他の子たちは、いつもどんな感じ?」と質問してきました。そして、「その子はこういう事情で、声を掛けられなかったんじゃない?」などと教えてくれたのです。「確かにそうかも」と心が軽くなり、その日の夜は、久しぶりにぐっすり眠れました。

短所ではなく、長所として発揮

助けてほしいなら、そう言えばいいのに、私は素直じゃなかったです。「部長だし、頑張れる」と独りで「重荷」を背負っていました。「原因は自分じゃん…」と大きくため息をついて反省しました。祈願して、みんなに「一緒に教えてほしいんだけど…」と相談したら、「いいよ!」「どう分担する?」と予想しなかった言葉が次々返ってきて、うれしかったです。

振り付けが覚えられなかった子も、どんどん覚えて、そこから部も一気に団結して、発表会は大成功。卒業の時、みんなに「何があっても、みんなに寄り添ってくれた部長。その姿勢が大好きです」と言ってもらいました。私も、「こんなにすてきなメンバーと活動できて良かった」と、感謝が湧き上がってきました。

一つのことに一生懸命になれるのは、私の良いところ。でも、一生懸命になり過ぎると、抱え込んだり、人に求め過ぎたりして、悪いところになってしまうと分かりました。長所として生かせるように、これから「友輝会」で学んでいきたいです。

母より

娘と一緒に「実りの集い」に出席してきたおかげで、私も夫も、同じ方向で子供に関わっていけます。部活の悩みを打ち明けられた時は、誰がいい、悪いと決めず、「詳しく聞く」というスタンスで耳を傾けたら、娘の気持ちも、同級生の気持ちも分かりました。娘が娘らしくいられるように、押し付けではない関わり方をしていこうねと、いつも夫婦で話しています。

心素直に相手を受け入れ 我が思いを正直に伝えて 「人生」歩んでいようか
 実行重ねゆくほど 我が「人生」を支え 導く出会いが広がってゆく
 「奉仕」に生きる心深まるほどに
    我が「人生」を受け止め 生きる「自信」が持てるのである

心素直に相手を受け入れ
    我が思いを正直に伝えて
       「人生」歩んでいようか
 実行重ねゆくほど
    我が「人生」を支え
      導く出会いが広がってゆく
 「奉仕」に生きる心深まるほどに
  我が「人生」を受け止め
   生きる「自信」が持てるのである

『真実の光・神示 平成22年版』24ページ