家のことは何もしない夫。なのに、私の家事の仕方に文句タラタラです。それに耐えてきた結婚生活。なぜなら、私には帰る所がなかったからです。
母にとって、弟はかわいい跡取り息子。子供の頃、きょうだいで遊んでいて、弟が川に落ちた時、「わざと落としたんか! おまえが落ちれば良かった」と、すごい勢いで怒鳴られました。子供心にあまりにショックでした。差別されたことは数えきれず、家の主人公は弟だけ。そんな我が家に、私の居場所などありませんでした。
戻る家はないけれど、夫との生活も我慢、我慢の繰り返し。そんなある日、勉強会で心に残った、「感情で生活していませんか? 神の教えで生活しなくては、仕合せはやってこないのです」という教え。「うわあ、私のことだ」。いろいろと振り返りました。
母の次は、夫まで…
母亡き後、夫も体を壊していました。糖尿病が悪化し、視力も落ち、心臓にはペースメーカー。「わしがこうなったんは、おまえのせいや!」今度は、夫に責められました。「だから、体が悪くなるんよ」と心で言い返す私も、感情のまま生活していたのです。
そして3年前、夫が倒れて緊急入院。ペースメーカーの電池の入れ替えの手術をした時、ばい菌が入ってしまいました。そのため、夫の体には、ペースメーカーを入れられなくなったのです。
「有限」の言葉を心に留めて
「人生は有限」神示の意味が、この時ほど染みたことはありません。いつかは終わる夫婦生活。本当は、夫と仕合せな家庭を築きたい…。だから、「今、神の教えで生活する」歩むべき道がはっきり見えました。
通院に付き添ったり、褒めてみたり。ふと夫を見ると、何ともうれしそうな顔。「おまえ、神の教えを学び始めて、気が長くなったな。本当に優しくなった」と言ってくれました。でも、本当は夫も変わったのです。「おまえのおかげや」「気を付けて行けよ」などの優しい言葉。「すごく心が温まる!」感激の連続です。まるで生きる世界が変わったかのように!
何と、夫は今も、ペースメーカーなしで生活しています。それはきっと、心が元気だから。私が落ち込んでいると、「スマイル! スマイル!」と元気づけてくれ、弱音一つ吐きません。これほど強い人に、私は、結婚当初から勇気づけられてきたのです。
180度変わった母への思い
私の心がここまで変わったのは、神の教えのおかげ。ある時、「こんなにすてきな教えを学べるのも、母が私を信者にしてくれたおかげ」とふっと思いました。母への思いも変わった! かつて私に優しくしてくれたことも次々思い出し、尊敬、感謝、「大好き」の思い…、一気に込み上げてきたのです。
毎日、気持ちが穏やかで、家族と過ごす何でもない日常が仕合せで、私にとって我が家は、最高に居心地の良い場所になりました。家族仲良く暮らしていくことが、今の私にできる、母への孝行と思っています。
我が「人生」――神の手の中 有限の「時(時代)の流れ」と気付くべし
気付けし者は 生き方が変わる
神の教え「真理」学び深めて 「人生」歩めよ
心の迷いも 今を生きる「力」となるのである
運命に導かれし 人の心は強いもの
全ての出会いが 我が心(人生)磨く力 「悟り」と返る
我が「人生」――
神の手の中
有限の「時(時代)の流れ」と
気付くべし
気付けし者は 生き方が変わる
神の教え「真理」学び深めて
「人生」歩めよ
心の迷いも
今を生きる「力」となるのである
運命に導かれし 人の心は強いもの
全ての出会いが
我が心(人生)磨く力
「悟り」と返る
『真実の光・神示 平成20年版』169ページ(中略あり)