祈願で心が動く不思議
昨年は、神魂誕生20周年ということで、直使供丸姫先生のお姿を拝せる特別な映像を、さまざまに制作させていただきました。動画を作る際には、ナレーション原稿が必要です。テーマによっては、お伝えしたいことがすぐに決まり、迷わず書き上げられます。しかし、「神魂誕生記念祭」の準備をする私の頭の中は、真っ白でした。というのも、私の在籍は平成17年…。神魂誕生の“その時”を知りません。そのような私が、原稿を担当していいのだろうか?というためらいが、なかったといえばうそになります。
20周年という極めて重要な節目の、「神魂誕生記念祭」――。
「信者全員の神魂への感謝の思いを束にして、熱い報恩の誓いと共に、神魂へとお届けしたい」「そのための心づくりに一役を担える動画にしたい」。関連する神示を読み込み、選出したものの、具体的な文章が浮かびません。いよいよ、「きょうこそ原稿を書くぞ!」という朝の正六時。真剣に祈願していると、「神魂誕生の時の『友輪』を読んでみよう」と、心が動きました。
自我を捨て、清らかな心で
早速確認すると、神魂誕生を伝える記事の中に、20周年の今、あらためて全信者に伝えたいメッセージがたくさん散りばめられていました。それらを今の時代に重ねて、選んでおいた神示とつなぐうちに、原稿が出来上がっていたのです。わずか2時間足らずの出来事でした。
このようなとき、いつも神の実在を感じ、神が導かれる神示教会であることを痛感します。「当時を知らないから…」などという自我を捨て、神魂と重なれる「清らかな心」のキープに集中していれば、任は自然と果たせるのだと…。
大山命は、心をつかさどられる神。ですから、運命に重なる、安定した状態の「心によぎる」ものは、神魂からの重要なサインと実感する毎日です。
新刊の『友輝27』は、神の教えを学んだことのない人にも、真理に生きるとはどういうことかが伝わるようにと、職員仲間と共に、考えに考え抜いて作り上げた渾身(こんしん)の一冊です。しかし、「読んでみよう」という気持ちになってもらえなければ、どんなに中身に自信があっても届きません。ですから、最初に目にする「はじめに」が、非常に重要です。そのページの原稿を書く朝も、例によって必死に祈願。すると、冒頭の
自分は、なぜ生まれたのか――
何のために生きているのか――
どうしたら、幸せになれるのか――
そもそも、「しあわせ」って何?――
というフレーズが、バーッと浮かんできました。祈願を終え、忘れないようにすぐに書き留め、そのまま本に掲載された次第です。
強く求めるほど大きなご守護が
神は、太鼓のようなご存在、とお教えいただきます。思いっ切りたたいた分だけ、大きな響きが返ってきます。実在を常に感じながら生きられます。それは、この上なく安心感に包まれた日々です。皆さまも、自ら神を強く強く求め、特に「心によぎる思い」、精神世界を大切に過ごしてみてください。