長男家族との同居は、毎日がにぎやか。夫を早くに亡くした私は、一緒に住んでくれる息子たちに、とても感謝していました。ところがある日、嫁が口を利いてくれなくなったのです。私の聞き間違いか、嫁の言い間違いか…。ちょっとしたところから擦れ違い、「もう信用できません」とまで言われ、悲しくて、悲しくて…。数日で3kgも痩せてしまいました。
無意識の押し付けに気付く
神の館へ飛んでいき、教務相談を受けました。職員と、その月の「信者心の道勉強会」の神示を確認する中で、「主義・主張」というフレーズが妙に心に入ってきます。帰りに、ご神前で祈願しました。悲しい、悲しい…。思いを訴えながら気付きました。「私は嫁のためにこんなにしてあげてるのに、悲しい」と祈願していたのです。「私はこんなにしている」という、自分の「主張」。無意識のうちに、恩着せがましく嫁に押し付けていたのです。
このことに気付いてみると、出てきたのは素直な感謝。その日の夕方、戻ってきた嫁に、感謝も新たに「おかえりー」と声を掛けると、「ただいまー」と、朝とは全く違う明るい返事! 「自分を変えよう」と意識した瞬間、こんなに変化が。とってもうれしい気持ちになりました。
自分が変われば嫁も変わる
しばらくたったある日、孫が通う保育園から、発熱したとの連絡があり、仕事を早退してお迎えへ。その後、勤めから帰った嫁が、申し訳なさそうに謝るので、「良かよ、助け合っていかんとねー」と明るく伝えました。
この時、私は気付いたのです。こんな言葉を返せるようになったなんて。以前だったら、心の中で「早退した分、お給料が減る」と思ったでしょう。そんなお金への欲心が言葉に乗っかって、嫁に「仕事を早退して迎えに行ったのよ」と、恩着せがましく伝えたに違いないと感じたのです。
役目を果たしていく思いで
所変われば、私も嫁の立場。亡き夫の両親のお世話に、片道2時間かけて通っています。昔、義父の借金で苦労したため、わだかまりがありましたが、「過去にこだわるより、今を義父母と楽しく過ごそう。それが嫁としての役目」と思うようになりました。「これだけやってる」の心が出なくなっているのです!
近頃、嫁が以前より話してくれるようになりました。人生に何が起きても、その経験を役立たせていけるのだと、つくづく思います。神が教えてくださる「和のある家庭」に向けて、前進あるのみです。
相手の気持ちと立場 察する心のゆとりがほしい
神見るに 願い求める思いが強い
ゆえに 相手の気持ちがつかめずにいる
「真理」を学び まずは我が「家」で実践
我が分 立場をわきまえ 法(のり)を越えずに生活すべし
自然と会話も深まり 思いも流れてゆく
今ある悩みは 「真理」に生きて解決いたす
相手の気持ちと立場
察する心のゆとりがほしい
神見るに 願い求める思いが強い
ゆえに
相手の気持ちがつかめずにいる
「真理」を学び
まずは我が「家」で実践
我が分 立場をわきまえ
法(のり)を越えずに生活すべし
自然と会話も深まり
思いも流れてゆく
今ある悩みは
「真理」に生きて解決いたす
『真実の光・神示 平成23年版』74ページ(中略あり)