No. 1073

夫を見送って2年…
喪失感が癒えていく奇跡(続編)
(横浜市EK/60代女性/会社員)

神総本部の光明殿に咲く、白梅の花。一足先に、春の訪れを知らせてくれるこの花を、今年も眺めました。1年前は、「夫との別れを告げた花」。そう思って涙したのに、今年は、「夫が亡くなった時に咲いてくれた花」と感じて、心に春のぬくもりが膨らみました。

役に立とうと頑張る中で

夫が旅立ったのは2年前の2月。悔いなく見送れた感謝を、「喜びの声」にも掲載していただきました。とはいえ、夫がいない寂しさはすぐには消えず、ふとしたときに流れる涙。悲しみを埋めるかのように神の教えを学び、毎月、夫が眠る偉光郷に参拝することを励みに過ごしてきたのです。

次女家族と同居するようにもなり、得意な家事で支えようと思うと、気持ちが前向きになりました。そうして過ごす中で、本当は、子供や孫の笑顔に、私の方が「心」を支えてもらっているんだ…と、感謝が深まっていったのです。

子供たちと、「パパがいてくれるだけで、安心感があったよね」「手先が器用で、すぐ直してくれたよね」と思い出を話すことがあります。「それよく分かる」「そんなこともあったね~」と娘たち。毎月、命日が近づくと、「もうすぐだね」と教えてくれるようにもなりました。

さらに深まった夫婦の絆

先日、三女が「パパからこんなメールをもらってたんだ」と見せてくれました。そこには、こう書いてありました。「自分の人生を送りなさい。おまえの親孝行は、生まれた時に終わってる。生まれてきてくれてありがとね」。

日付を見ると、夫の体調が不安定だった時期です。言動が強く、三女とよくぶつかっていた夫が、こんな言葉を届けていたなんて。しかも、私と同じ気持ちでびっくりしました。亡くなっても心がつながる、「家族」という不思議な縁。夫と人生を歩めた感謝が、また大きく膨らんだのです。

同じ涙でも、1年前とは違う

夫を思って涙が込み上げる日もありますが、1年前のような、どっぷりとした悲しみの涙ではなく、いとおしさや懐かしさが混じった、温かい涙が頬を伝います。今年の夫の命日には、娘家族がみんな集まって、夫の大好物だったすき焼きを用意してくれました。夫の笑顔が目に浮かび、うれしくて、ありがたくて、すき焼きを食べながら涙が流れました。

孫が上手にお絵描きできた時、おやつをもらってきた時…、娘が「じいじにも見せてあげようね」と、お供えしてくれます。いつまでも一緒に、孫の成長を見守ってくれている感覚。不思議です。「我が手の中に咲く一輪の、花を見詰めて、糧とせよ」。大好きなこの神示を心に置いて、子供や孫を、ぽかぽかの心で大切にしていきたいと思います。

※過去に掲載されたこの方の内容は、こちらからご覧いただけます。

「教え」に生きて 故人の心(魂)に安心感を届けることが必要
真の「仕合せ」 豊かさは
    家族 縁者の支えを頂き 共に「生きる」今にあると気付くべし
多くの出会い 支えを頂く今に感謝――
    次は我が感謝の思いを返す時と 悟って生きる時

「教え」に生きて
    故人の心(魂)に
      安心感を届けることが必要
真の「仕合せ」 豊かさは
  家族 縁者の支えを頂き
    共に「生きる」今にあると
             気付くべし
多くの出会い 支えを頂く今に感謝――
  次は我が感謝の思いを返す時と
           悟って生きる時

『真実の光・神示 平成30年版』146ページ(中略あり)