No. 1061

「心のあか」を落として
会話の質がグレードアップ
(石川県TM/60代女性/自営業手伝い)

私は、「夫に言うこと」「言わないこと」を無意識のうちに、心の中で振り分けていました。でも、ここ数年は、神の教えで「夫婦で何でも話す」と学び、努力してきました。そのかいあって、以前に比べれば格段に会話が増えてきたものの、ちょっとだけ気になることがあったのです。

邪魔をしていたのは保身の心

「一緒に勉強会に行こう」という言葉だけが言えません。妙に心が固くなってしまうのです。そんな思いを教務相談で話したところ、「その気持ちを神に語っていますか?」と言われ、ハッとしました。私は、神にも「言うこと」「言わないこと」があったのだ!と。ご神前ですぐに素直に祈願すると、不思議です。「なぜ話せないのか」が少しずつ見えてきました。

私は、一度夫に断られると、それが心の重しになっていました。「次も断られるに違いない」と決め付け、傷つきたくなくて、無意識に自分の心をガードしていたのです。そうやって、知らないうちに「心のあか」がたまるように、何十年も良くない心の動きを積み重ねてきたのかもしれません。

うれしい気付きが次々と

そんなある日、昔の職場の同僚から、同窓会の連絡がありました。場所は温泉。「行きたい!」と心が動いたのもつかの間、その日は孫たちが来る日。私だけ温泉なんて申し訳ないと、断る方に向けて心が動き出しました。

「夫もそう言うだろう」と決め付けないで相談してみると、意外や意外…。「孫たちの面倒は自分が見るから、行っておいで。どんな温泉だったか教えてくれ。今度一緒に行けばいいやろ」という返事。優しい言葉に感謝が込み上げました。今までの私は、夫に相談しているようで、全部自分の思いで決めてきたのかもしれない…と、ふと思ったのです。

自分一人でやった方が早いことも、「これしようと思うんやけど」と、夫に聞いてみました。「手伝おうか?」と言ってくれたり、「頼むな」と任せてもらったり。何ということもない、ささいなやりとりですが、今の私にはそれがとても心地いいのです。

理想の夫婦を目指して

最近は、夫も「わしはこう思った」と“気持ち”を話してくれます。前は、「あれがあった」「こうだった」と“事実”を聞くだけの会話だったのに。おかげで、「きょうは疲れたんやな」「スムーズだったんやな」と分かり、夫をねぎらう言葉を掛けられるのがうれしいです。

今では、どちらからともなく誘い合わせて、2人で勉強会へ。先日、「お母さんね、お父さんともっと何でも話せるようになりたいんや」と娘に話すと、「その年になっても話したいことがあるって、理想の夫婦や」と言われ、うれしくなりました。それを夫に伝えると、照れくさそうな顔! 理想の夫婦を目指して、心の交流を大切にしたいと思う、きょうこの頃です。

家族とのつながりは 「教え」のある家庭には 自然と会話が増えて 深まって行く
 相手の気持ちを受け止め 我が思いを重ねて言葉を返す
 この繰り返しに 絆が生まれる
――仕合せの基は和のある家庭
    夫婦は仲良く心(運命)を重ね 親子は心(感情)の交流を欠かさぬこと――

家族とのつながりは
  「教え」のある家庭には
      自然と会話が増えて
            深まって行く
 相手の気持ちを受け止め
     我が思いを重ねて言葉を返す
 この繰り返しに 絆が生まれる
――仕合せの基は和のある家庭
   夫婦は仲良く心(運命)を重ね
    親子は心(感情)の交流を
          欠かさぬこと――

『真実の光・神示 平成30年版』144ページ