今まで何度も命の峠を越えてきた母が、83歳で人生の終日を迎えました。
学ぶことが大好き
残された『心の旅路』はいろいろな所に線が引かれ、『友輪』には何度も読んだ跡がありました。亡くなる前日までの数日間で、発行間もない教会の新刊書籍を3冊読み切り、日記帳に感想まで書いてあったほど。最期まで、母の学ぶ姿勢は変わりませんでした。
母の大きさに気付いて
父を早く亡くし、母は美容師をしながら、私たち兄妹を育ててくれました。そんな母に、私は何かと反発してきました。
しかし、教会葬儀である玉納奉寿で私の心に大きな変化があったのです。
「お母さんに成人式の着付けをしていただいて…」などと、参列の方から口々に声を掛けていただき、「人間が大好きだった母」を垣間見た思いでした。あらためて母の偉大さを感じました。
神が母の魂を、心の世界に導いてくださった報告を耳にし、すてきな信子(戒名)を目にした時に、私の心は流れていきました。「お母さんありがとう…。お母さんの子で本当によかった」心からそう思ったのです。
家族への感謝が…
いつも一番身近で支えてくれた夫や義母、2人の娘たちにも、感謝の思いが湧き上がってきました。母をはじめ、家族や周りの方々に、心素直に「ありがとうございます」と伝えられた自分がいました。
母を手本に、私も子供たちに“生き方”を残せるように、歩んでいきたいと思います。