(栃木県SK/60代女性/主婦)
「夫が心臓の手術を受ける」。娘から突然連絡が入った昨年の秋、私は孫を見るために、急きょ娘の家に行くことに。実はかくいう私自身も、少し前にがんの検査で陽性となり、再検査が決まったところでした。重なるときは重なるもので、婿の手術日は、次男の大切な予定が入っていた日。自分の検査は後回し、次男のことは夫と長男に任せて、とにかく私は娘の所に…。そう決めて迎えた出発前日。深夜になって、兄が亡くなったという一報が。具合が悪いと聞いていたけれど、まさか…。衝撃で、一睡もできないまま朝を迎えました。
「任せなさい」の言葉が力に
翌日、兄嫁や妹と話し合い、私は予定どおり、東北にある娘の家に向かうことに。でも、喪服の用意は? お香典は? 義母の介護もあるのに、夫と長男で準備できる? 出発の時間は刻々と近づき、もともと張り詰めていた心はパンク寸前。混乱している私に、「後は任せなさい」と言ってくれたのは、日頃は口数の少ない夫でした。その言葉どおり、私が留守をした1週間、長男と声を掛け合って、兄を見送り、次男のために動き、義母を支えてくれたのです。
感謝が生み出した心の変化
婿と面会できた時は、ほっとして涙が止まりませんでした。それに、どれほど夫と長男が頼りになったか…。偉光会館で、職員に話していた時のこと。もし、これが別々の日に起きていたら?と考え、ドキッとしました。「私がいないと」と全部自分で行動したはず。それが、自覚しつつも変えられなかった、私の弱点だったからです。「大変だったでしょう」とねぎらった時、「なーんも」と愚痴一つ言わなかった夫と長男。自分の仕事もある中で、どれほど頑張ってくれたか知れないのに…。こんなに頼れる家族がいるのだから、孤独で独り善がりな生き方を、今こそ改めたい。強い思いが込み上げました。
我が家は、夫も長男も無口です。たまに話す言葉も、「それでいいよ」「いまさらだよ」などとぶっきらぼう。けれど、「何を考えているんだろう」と触れていくと、家族を思う気持ちが伝わってきました。私にくみ取る意識が薄かったから、2人の心が見えていなかったのです。温かさに支えられ、臨んだがんの再検査は、何と陰性。さらにもう一回、今度は半身麻酔での検査も受けましたが、それも陰性。医師の「納得がいかない」という表情が忘れられません。「心と体は連動する」。常々、真理を学んでいますが、本当にそのとおりでした。
ゆったりとした気持ちで日々を
実は、数年ほど前まで私は、朝も夜もなく働く日々を続けてきました。経済的な苦しさがあったのです。けれど、今になって思います。もしあの頃、私が「つらいんだ」と夫を頼っていたら…。きっと、「俺がもっと頑張るから、無理するな」と言ってくれたはず。思えば、結婚当初から、夫はそういう優しい人でした。家族の心を強く感じ、より気持ちがつながった今回の出来事。「お願いね」「ありがとう」と伝えることが増え、生きることが楽になったように感じます。困難な出来事までも救いにつなげてくださる神に、心から感謝しています。
「教え」で関わる家庭を築く
努力をするべし
自然と心は安定し
感謝の思いが
「人生」の迷いを消してゆく
成すべきことは
奉仕の心を知って
出会いを生かす心を欠かない
気持ちは 明るく 強く
人々に関わる思いが深まってゆく
この時に 人間は
真の健康を手にできる
(令和6年2月23日)

