No. 1925

自ら願ったはずの降格
不安に打ち勝てたのは…

(岩手県MS/60代男性/薬剤師) 

私はこれまで、薬剤師としての仕事に誇りを持ち、難しいことも前向きに、楽しみながら取り組んできました。しかし最近は、複雑を極めた業務に、パフォーマンスの低下を自覚するように。そこで、定年後も継続していた役職の降格を、自ら願い出たのです。ところが、その日が近づくにつれて、それまでに感じたことのない不安が襲ってきました。 

心の乱れから体まで不調に

次期上司となる後輩の性格だと、私のやり方とは異なることが想定でき、素直に受け止められないのです。無意識にも働くプライド。「まだ頑張れたのでは…」と、心は揺れに揺れ、初めて妻に、つらい気持ちを打ち明けました。そのうち、発熱にせき、だるさに見舞われ、肺炎に。しかも、その奥にリンパ腫が見つかり、悪性かもしれないと告げられたのです。 

病気を引き込んだ原因はどこにあったのかをつかみたくて、夫婦で始めた、教会図書の学び直し。何度も読んでいたはずが、ハッとする箇所が次々に。私は自我が強くて頑固。常に自分の考えで突っ走り、部下の思いを聞く、譲るという選択肢はありません。しかも、それで正しいと思っていたのです。まさに、「心乱して 健康を壊し 出会いを深めず 仕事に迷う」(令和6年7月23日)。ご神示そのものでした。

生き方の修正を意識したら…

それからは、性格の修正を意識し、自我を取り去り、謙虚に生きられるように祈願を続けていきました。するとある時、上司になった部下の姿に、自分が昇格した当時の心境が重なったのです。初めてのことばかりでいっぱいいっぱいのはず。「自分から歩み寄ろう」と決めました。「君ならできる」「大丈夫だから」。気持ちに寄り添い、上司がうまく仕事を回せるように、「何かすることは?」と尋ねながら、裏方の仕事は、率先して私が担当。質問されれば、「こうやればいいよ」と分かりやすく伝えようと心掛けました。自然と、上司から声を掛けてもらう機会が増えていったのです。 

こだわりが消え、病気も回復へ

以前、何げない会話の中で、兄から言われた「お前は、部下を育てる年代だよ。心を込めて育てて、花が咲いたら皆で喜ぶんだよ」。強烈に覚えていたそのことを、果たす時期だったのだと妙に納得しました。今、肩書へのこだわりは全くありません。 

仕事の喪失感や不安が流れていくと、リンパ腫が徐々に小さくなり、血液検査の結果も、ほぼ正常値に。重い病を疑われてから数カ月。主治医が不思議がるほど、回復できたのです。 

人を思う、純粋な奉仕心を強く

私は、今回の体験で、多くを学び得ることができました。役職は変わっても、これまで培ってきた経験や知識、判断力は何も変わらない。大事なのは、どんな心で関わっていくか。周りのために心を使い、職場の環境を良くしていくことはいくらでもできるのだと、身をもって認識できたのです。求められることはどんなことでも…という思いで、周りに耳を傾けています。 

今後も、社会に貢献していきたい。そのためにも、今ある命、そして立場への感謝を忘れず、出会いを大切にしてまいります。支え続けてくれた妻と一緒に神の教えを学び、生き方を磨いてまいります。 

万人 万物との出会いを大切に
    感謝の思いを欠かさずに
         日々生活すれば
  人間は 誰もが生きがいを手にし
      夢ある人生を歩んでゆける
神示「真理」に
 「人生の真理」を学び
  「実体」を修正することから始める
 自然と気持ちは安定し
  人々との出会いを生かす心が芽吹く
 この時
  奉仕に生きる思いが引き出され
    「運命」に導かれた人生が
            始まっている
 職場の会話も 目標実現に向け
    意見は重なり 支え合って
            成果を上げる

(令和5年12月23日〈中略あり〉)

※実体;親、先祖から受け継ぐ、気質、体質、性格。また、成長過程で身に付けていく、物の見方や感じ方のこと。実体には、良いものと悪いものとがあります。悪い実体を修正するほど、自分の良さが光り、喜び多い人生を歩めます。詳しくは、『生命の歩み』127ページで確認しましょう。