(東京都YK/60代女性/作曲家)
49歳の時、緑内障で、両目の視野の大半を失いました。それでも、「世(社会)に飛び出て活躍をする」(平成27年8月22日)というご神示に力をもらい、同じ境遇の方々の居場所をつくる活動に参加するように。多くの支えを頂き、取材を受けたり、ラジオに出演するなど、活動が脚光を浴びることも増えました。
そのような中、昨年立ち上げた、中途視覚障害者が交流する会の方針で、スタッフとぶつかってしまったのです。会は、「雰囲気が温かい」と、口コミや支援団体の紹介でどんどん参加者が増加。それに対して、「そこまで枠を広げる必要はあるのか」「あなたと同じようにはできない」との反対意見が。「せっかく大勢の方が来てくれるのに…。もういい!」。意固地になって一人で抱え込み、開催が決まっていたイベントの準備も、周りを頼ることなく、当日を迎えたのです。
仲間のひと言から気付きが
イベントが何とか無事に終わった後、疲れきっている私を見かねた仲間から声が掛かりました。「任せきりでごめん」「手伝おうか?と言えばよかったね」と。そのひと言にハッとしました。みんなは応援しようとしていたのに、口に出せない雰囲気をつくっていたのは私。神の教えで、「人と人は思いを重ね合うこと。それには本心を伝え合う会話が大事」と学んでいながら、実践できていなかった自分を反省しました。
「共感」しながら話をすると…
素直に仲間に相談したところ、反対していた人とも話し合う勇気が。早速、「どうしてそう思ったの?」と聞いてみました。話してくれたのは、失明を受け止めきれず、うつ病まで患っている苦しい心の内。言葉の裏にあった本心が胸に迫りました。「理解してくれない」と責める思いが消えて、早く元気になってほしいと願わずにはいられませんでした。「やるせないよね」「一緒に頑張ろう」などと共感したり、励ましたり。少しでも気持ちに寄り添いたいと思って触れていくうちに、心が通い合っていくのを感じました。そして私も、「一人で引っ張るのではなく、全員で良い会にしていきたい」と、本音を伝えられたのです。後日、その人が言ってくれました。「あんなに深い話ができたのは、あなたが初めて。スタッフという立場を超えて、友人になってほしい」。本当の信頼関係が生まれた瞬間でした。
一人一人の心を大切に向き合う
「視覚障害者」といっても、抱えている事情はさまざま。一人一人を大切にする意識が深まるにつれ、その人の“心”をより強く感じます。しかも、思いに触れるほど、相手の仕合せを願う気持ちも強まるのです。さらにうれしいのは、そうした心で交流していくうちに、生きる意欲を取り戻す人が出てきたこと。「人生終わった」と下を向いていた人が、「みんなに会いたいから、次回まで頑張ってみる」と言ってくれた時は、涙が出そうでした。
神から頂いた運命を役立たせて
私自身、視力を失ったのは、作曲家として活動の場が広がっていた時。「今までの全てが無駄になった」と絶望し、音楽から離れました。でも、神示教会の「供の会」と出会い、障害があっても、明るく、前向きな仲間の姿から、生きる希望を取り戻せたのです。そして今、再び作曲を始めています。見えなくなったことで素直に音と向き合えて、「優しい音色」と感じてもらえる楽曲が作れています。
「自分が救われた分、周りの人にも生き生きと暮らしてほしい」。この思いが、さまざまな活動の原動力です。本来は一人が好きな私が、多くの人と関わり、相手が元気になることに生きがいを味わう日々…。希望どおりの人生にはならなくても、神の教えに生きれば、必ず喜び多い毎日が送れると実感しています。
迎えた新しい年も、神様から頂いた自分の良さ、「運命」で、人に役立つ人生を送っていきたい。そうすれば、何があっても後悔することは絶対にない。私の心は、希望にあふれています。
「教え」に生きて
多くの人の心を神へと導く
魅力あふれる我(存在)に
生(な)る
出会いを大切にし
世(社会)に飛び出て活躍をする
その力(環境)が
神示教会にあること(真実)を
忘れず
互いに声掛け合って
友人 家族の 出会いの輪を
広げてゆけばよろしい
自然と互いの運命が
重なり 補い合って
「生きる」真(真実)の喜び
価値が見えてくる
(平成27年8月22日〈中略あり〉)

