No. 1821

心の傷さえ癒える家庭の力
代を重ねるほど仕合せに(続編)

(大分県MY/30代女性/主婦)

結婚して2年目となることし、無事に男の子を出産しました。初めての子育ては楽しい半面、私にはちょっとだけ気になることが。息子が、どうしても泣き止まないときがあるのです。SNSを頼れば、いくらでもあやし方は出てくるけれど、神の教えで考えるとどうだろう? 偉光会館があればこそ、日常の一つ一つを、心を磨くきっかけとできてありがたいです。

笑顔じゃなかった私の「心」

勉強会では、「夫婦の心の重なりに子供は安定する」と学びます。振り返って見えたのは、笑顔で息子をあやしていても、“心”は笑っていなかった自分でした。幼少期に両親が別れて以来、「人はいつか離れていくもの」という恐れを抱えてきた私。夫と出会い、随分乗り越えてきましたが、「今度、出張するよ」のひと言で、不安になることもありました。そして、そんな自分の弱さを認められず、ぐっと気持ちを押さえ付けていたのです。「変わりたい」という思いが込み上げました。

それからは、「実は不安になっちゃって」と、包み隠さず話すことを意識しました。夫は、「何が不安だった?」と尋ねてくれます。そうしたある時、つい感情的になってしまった私に、こうも言ってくれました。「心が疲れきっていたんだね」と。心の底の思いまで受け止めようとする優しさに、胸がいっぱいになったのです。それに、子供のことを思ったら、良い生き方を残したい。ここで自分の弱さに負けられないと、踏ん張ることもできました。「夫婦は何でも話す」。教えを実践するだけで、不思議と力が湧いてきます。心の傷さえ癒えていくのを感じました。だんだんと、気持ちが揺れにくくなっていったのです。

両親との関わりも深まって

父とは折々に会っていましたが、その関わりにも自然と変化が。これまでは、どれほど楽しく過ごしても、父と別れた途端、涙が止まらなくなりました。自分でも整理のつかない感情でした。それが、ふっと気負いが抜けて、「縁を深めたいな」という気持ちで向き合えます。きっと、心の奥にあった寂しさや怒りが流れ出したから。そう母に話したら、我が事のように喜んでくれました。父と別れてからずっと、どれほど気に掛けてくれていたのか…。母の思いが伝わってきて、あらためて感謝が深まりました。

確実に断ち切れていく悪い因

結婚を機に、分かったことがあります。私の家系は複雑な家庭環境の人が多いということ。親、先祖の話を聞けば、みんな苦しい思いをしていました。そしてもう一つは、大分の地は、母方のルーツだったということです。ゆかりがあったこの地に表された神示を目にし、鳥肌が立ちました。

人(人々)の思いを受け止め
   共感し 「愛」を返すゆえ
 恨み 憎しむ心は昇華し
  真実の「人(人間)の心」に
            生まれ変わる

(平成30年9月17日)

夫と一緒に神の教えを学ぶ中で、我が家に流れていた悪い因を、確実に断ち切っていただいていると感じます。毎年、心の変化や喜びを頂いてきましたが、「今年は人生で一番救われた。心を根こそぎ救っていただいた」という思いでいっぱいです。このご恩に報いていきたいです。

夫より

不安を訴える妻を見て、「自分に何ができるのか…」と感じたこともありました。しかし、祈願しながら向き合ううちに、「受け止めよう」と思ったのです。妻は、いつも私の話を聞こう、気持ちに重なろうとしてくれます。その姿勢からつかむことも多かったです。今は、これまで以上に夫婦で気持ちを伝え合うことが増え、感情の交流が深まりました。私自身も生きることが楽になり、周りの人からも「声を掛けやすくなった」と言っていただきます。仕合せの基となる温かな家庭を、これからも一歩ずつ築いていきたいです。

運命・実体(こころ)で生きる人間は 
  実体を高めることで
      運命に重なる人生が歩める
実体を修正し 高めるためには
  家族で「教え」を学び
     「真理」で関わる家庭を築く
 自然と
  家族の心は重なり 会話も深まり
       真実の愛が家族をつなぐ
 病気 事故・災難を呼び込まない
          家庭と成ってゆく

令和7年10月23日〈中略あり〉

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