76歳の誕生日を無事に迎えられたことを、偉光会館のご神前でご報告申し上げました。短気だった私が、こんなに穏やかになれるとは。そんな御礼も込めて…です。
正義感の強さがあだに
私は、子供の頃から正義感が強く、クラスで誰かがいじめられると、カッとしてすぐ止めに入りました。社会に出てからも、規則を守らない人や、相手を小ばかにする人を見ると、黙ってはいられません。それを正そうと躍起になっていたのです。
その私が、神と出会ったのが34年前。「相手にも心がある」。正義感で生きてきた私は、自分の行動は間違っていないと確信していました。ところが、それは相手の心を感じることなく、自分の感情のままに歩んできた…、身勝手な生き方に過ぎないと知ったのです。
若い社員が、一生懸命考えて意見を出している時。その「心」が見えるから、「いいね」と褒めて賛成しました。いつも無愛想な態度の社員がミスをして、急に頼られた時。「困ってるだろうな」と、相手の心が見え、サッと対応しました。動けてうれしい。自分の変化を感じました。
いつの間にか変わっていた
今でも鮮明に思い出します。ある時、会社の人から「あら、あなたも笑うのね」と言われました。「えっ、笑う?」。自分の人生の中に、笑顔がなかったことに気付きました。そして、そのなかったはずの笑顔が、いつの間にか出るようになっていたことにも気付いたのです。
そういえば、昔、身内から「あなたの言葉は、どんな切れ味の良いナイフよりも鋭い」と言われたことがあります。自分ではそんなつもりはなくても、どれだけの人を傷つけてきたのだろうと思います。今、「いつからか変わったね。穏やかになった」と言われるようになりました。
相手の笑顔を引き出す喜び
定年で会社を辞める日。みんなが飲み会を開いて、私を囲んでくれました。他の会社の社長さんまでも、「お世話になった」と声を掛けてくれました。「惜しんでくれているんだな」。その心が伝わって、本当にありがたかったです。
34年前はカチカチだった私の心を、柔らかくしてくれた神の教え。年を重ね、おじいちゃんになった今、通りすがりに出会った赤ちゃんに、ニコッとして声を掛けると笑顔が返ってきて、親御さんも笑ってくれます。妻が「雪でぬれちゃった」と言えば、「美女がびじょびじょだね」…、こんなダジャレまでポロッと出てきます。
「人に笑顔になってほしい」。正義感が良い形で出ているのかもしれません。相手の笑顔を引き出せた瞬間、自分も心の底から笑顔に。神を知らなければ味わえなかったであろう、人生の深い喜びを頂いている思いです。
「教え」を学び 「真理」に悟りを得て 「実体」を修正する努力をする
自然と人を思う気持ちが引き出され ますます「道」を守る心(信念)の人となる
「真実の愛」 そのあるべき心(姿)を知ることで
人間は 人たる人の心を身に付け 多くの人に愛され 信頼される人となってゆく
「教え」を学び 「真理」に悟りを得て
「実体」を修正する努力をする
自然と人を思う気持ちが引き出され
ますます「道」を守る
心(信念)の人となる
「真実の愛」
そのあるべき心(姿)を知ることで
人間は
人たる人の心を身に付け
多くの人に愛され
信頼される人となってゆく
『真実の光・神示 令和3年版』21ページ