家庭運のせいにしていた私
手に入ったあったかい家庭
（横浜市ＴＩ／50代女性／主婦）

家庭はあったかいもの。それなのに、私の家はひんやりしていました。父も母もいい人ですが、口論が絶えず、子供心に募る寂しさ。「私には家庭運がない」と思ってきたのです。

あったかい家庭を求めて結婚しましたが、やはり壁が立ちはだかりました。次々と起こる親戚間の問題に、夫との心は重ならず、両親の姿をなぞるかのように言い争いの毎日。もう駄目だと、自ら命を絶とうと考えたことすらありました。

今の「自分の心」が原因

「やっぱり家庭運のない私」。暗い気持ちを引きずったまま、１人で育児に追われ、時折「離婚」の二文字が浮かびます。その苦しみの本当の原因は、家庭運がないから…ではなかったのです。

ある日の勉強会で、「心が苦しいのは、自分の実体に重なっている時」と学びました。そのまたある日の勉強会は、「自分が発した言葉には、その時の思いが乗る」という内容。私の心は、いつもチクチクしていて、それが実体。その心は言葉にも表れているんだ！と衝撃を受けたのです。

目指すのはここ！と気付いて

家庭運はないと諦めつつも、本心ではあったかい家庭を築きたかったです。優しい妻に、優しい母に。目指すのはここ！　気持ちにスイッチが入りました。

神の教えを意識する…というのは、何の苦しみもなく、むしろ心が安らぎました。仕事が多忙な夫に「ごめん、あしたも仕事」と言われた時、「分かった」と言いつつ、よぎるのは「どうせまた１人で家事をやればいいんでしょ」とチクチクの心。「本当は、子供たちと過ごしたいだろうな」と夫の心が見えた時、日常が変わっていったのです。

優しさで関わると優しさが返る

忙しいからと、朝食抜きで出勤する夫が心配で、心を込めて、おにぎりを握り始めました。それを夫は喜び、今では私が作った朝ご飯を食べて出勤します。帰宅すると、家事を一生懸命手伝ってくれます。しかも、「いつも頑張ってくれてありがとう」の言葉まで…。夫婦で重なって、補い合って、ほっとする。私がずっと願っていた、あったかい家庭になっていったのです。

昨年、結婚25年の光輪の儀（結婚記念の儀式）を受けさせていただきました。込み上げてくるのは、「夫や子供たちがいてくれる今が一番仕合せ!!」という気持ち。そして、支えてくれる両家の家族への感謝でした。

自分の気持ちにポコッとふたをせず、お互い素直な気持ちを伝えて、聞いて…。「夫婦は鏡」と学びましたが、優しさで関わると、不思議と優しさが返ってきます。夫と２人で話しているだけなのに、子供たちには「本当仲良いね！」「ヒューヒュー」と言われ、照れくさいですが、うれしいです。目指すは肝っ玉母さん。何があっても揺らがない、大きな私でいたいです。

『真実の光・神示　平成26年版』12ページ