(山形県MS/70代女性/主婦)
明るく穏やかな心で、家族と仲良く暮らしたい。私の思いは、ただそれだけでした。しかし、夫は短気で、意に沿わないと強い言葉で否定します。怖くて口には出さないけれど、「穏やかな家庭になれないのは主人のせい」と、ずっと責めていたのです。
私自身の冷たい心に気付いて
2年前、夫が体調を崩し、2カ月ほど入院しました。その時によぎったのは、「主人がいないと、こんなに家の中が明るいんだ」という思い。自分の心の冷たさに、がくぜんとしました。怒りっぽい一面はあっても、家族のために懸命に働いてきてくれたのに、感謝のかけらもない私。しかも、一緒に神の教えを学んできた夫は年々穏やかになり、周りから「性格が変わった」と言われるほど。その頑張りに目もくれず、「お父さんが変われたのは、私が神様に祈願したおかげ」と、どこまでも上から目線でした。夫のことをとやかく言う前に、自分の心をどうにかしなくては…。優しい妻になりたい…。自分の生き方を改めようと、初めて真剣に思ったのです。
夫の強さの原因は…
以来、夫の短気が出ても、まずはきちんと話を聞こうと意識。夫婦げんかにでもなれば、何日も口を利かなかった私が、自ら夫に話し掛ける気持ちになれたのも、神の応援があったからです。夫婦の間柄が徐々に変わっていき、気付いたら、夫が怖いという気持ちがすっかり消えていました。
ある日、思い切って伝えました。過去のトラウマから気持ちが引いてしまい、いまだに自分の考えを言えずにいると。夫は驚きながらも、否定することなく、私の思いを受け止めてくれました。その時、あらためて気付いたのです。こちらが穏やかに伝えれば、相手も穏やかに返してくれる。夫の強さを引き出していたのは、責めるばかりの私の心だった…と。本音を言えて、夫婦の心が通じ合えた瞬間でした。
病を精いっぱい支えることが
そんな矢先、夫が心不全で入院。一時的な補助人工心臓を入れなければ、命の保証はないと言われる状況でした。手術を前に、私に「ありがとう」と言う夫。息子にも「お母さんを頼むな」と伝えていて、まるで別れの挨拶のよう…。夫が私を思う心が、ひしひしと伝わってきます。掛け替えのない伴侶を失いたくない…という気持ちが込み上げて、思わず「これから先も一緒にいたい」「長生きしてほしい」と、強く強く励ましていました。
術後、夫に生きる気力を持ってほしくて、家族に声を掛けてはお見舞いへ。夫の気持ちが明るくなるよう、時に冗談を言いながら、和やかな時間が流れていきました。やがて、通常の倍以上を必要としていた強心剤の量が減っていき、治療も無事終了。「退院は難しいかも」と言われていた状況から、見事に回復したのです。完全人工心臓にすることなく、日常生活を送れています。家族の心が重なると、病気になったとしても守られていく。神が教えてくださるとおりでした。
温かい家庭をつくるお手本に
責める心が消え、穏やかに過ごす日々。夫がそばにいる仕合せを、一日一日かみしめています。念願だった、家族の仲がいい、明るく穏やかな家庭を手にできていることに感謝しかありません。子供や孫たちにも、温かい家庭をつくってほしい。そのためのお手本となれる夫婦を目指し、これからも神の教えで生き方を高めていきます。



――仕合せの基は 和のある家庭――
家族で「教え」を学ぶほど
家族の心は安定し
互いに声掛け 愛情(あい)が育つ
家族の心をつなぐ愛情(あい)が
家族の実体を高め
「心の道」を太くしてゆく
病におびえることもなく
事故・災難も避けられる
『真実の光・神示 令和6年版』90ページ(中略あり)



※次回の「神の実在体験談」は、この方のご主人の内容です。どうぞお楽しみに!