No. 1743

自分の思いで突っ走らず
家族の“心”に目を向けて

(長野県MM/60代女性/パート) 

2人の子供は立派に成長して家庭を持ち、夫との生活にも満足。ずっと家族の仕合せのために頑張ってきた…。そんな自負心の塊だった私が、ある時ふと思ったのです。「自己満足ではなかったか?」「家族の気持ちはどうだったのだろう?」 。

気持ちを聞いてみたら

思い返してみれば、正月の過ごし方一つも、「こうありたい」と自分の思いを優先していたな。そう気付いて、「家族との時間を大切にできたら…」とひらめいたのが旅行でした。勝手にどんどん決めてしまわず、夫や子供たちに聞くと、全員が大賛成。みんなとのんびり、楽しく過ごせた正月は、最高のひとときとなりました。気持ちを聞きながら進めてみたら、みんなの思いが重なっている感覚に。初めて味わう仕合せ感でした。

私は「こうする」と決めると、周りが見えなくなって、一途(いちず)に走ってしまうタイプ。長い間、家族の心に目を向けられなかったことを申し訳なく思いました。こんな自分を変えようと意識しても、性格は折々に出てくるので根気が必要です。 

昨年一軒家に転居した娘家族のために、思い付いたことがありました。広くなったし、家にある娘のひな飾りを送ったら喜ぶだろうと。いつもなら勝手に送ってしまうところです。それが、まずは思いを聞いてみようという気持ちに。娘に連絡すると、置く場所もなく、親子で作った折り紙のおひなさまがあるから大丈夫との返事でした。自分の思いだけで動いていたら、きっと負担を掛けたに違いありません。

決め付けず、押し付けず 

夫への関わり方にも変化が…。動脈解離を患った夫を心配して、健康に留意してきました。それが間違っているなんて夢にも思わなかったのに、教会の勉強会に出席して、ハッとしたのです。医者から飲酒を制限されているわけでもないのに、“お酒は体に障る悪い物”と勝手に決め付けていたのでは…。夫の体を思うなら、穏やかに過ごせるようにする方が大事なのに…。二人の時間を大切にしたいと思いました。ワイン好きな夫に「飲む?」と聞くと、「いいの!」とうれしそう。夕食の会話が一段と楽しくなって、もっと早くこうすればよかったと、これまた反省です。 

私は、夫から「駄目」とか、「それはいけないよ」という言葉を聞いたことがありません。それは、私の性格を理解して、広い心で受け止めてくれるから。「こうあらねば」という自分の気持ちが強く出て、相手に我慢や窮屈な思いをさせてきたことが、たくさんあったように思います。 

目指したい姿が明確に

もっと家族の心に目を向けて、思いを聞いていきたい。そんな気持ちになれたら、自分の心がガツガツしません。「これは私がやらなければ…」と思っていたことも、若い人が取り組む姿を見て、「できる人ができる時にすればいいね」。感じ方に幅やゆとりが持てて、気持ちが楽です。 

私の心が変わるにつれ、夫も思いを話してくれることが増えて、毎日がとっても楽しくなりました。やはり家庭は、居心地が良くて、何でも言い合えて、帰ってきたいと思える雰囲気が何より。家族の“心”が和やかに重なっていく姿をイメージして、思いを聞く姿勢をもっと身に付けていきたいです。 

家族で「教え」を学び
 「真理」で互いに
   声掛け 関わること(存在)を
             実践されよ
 自然と 気持ちにゆとりが芽生え
    家族との会話が増えて 深まる
 ますます気持ちは安定し
     周りの人の気持ちがつかめる
感謝の思いで
  人・物の存在を受け入れられる時
    人は皆 奉仕の心に生きている
 出会いはますます深まり
   互いの運命を
     重ね 補う 関わりが持てる

『真実の光・神示 令和4年版』163ページ(中略あり)