(広島県TK/70代女性/主婦)
人と関わるのを好まない夫。小さい頃から、臆病で自分を出せない私。そんな二人が夫婦になり、会話もわずか。私は必要とされているの? 夫婦って何!? 50年も一緒にいながら、夫の気持ちが全く分かりませんでした。
足りなかったことが見えて
「本心を言葉に出さなければ、相手に伝わらない」と教務相談できっぱり言われ、変わりたい! やってみようと、力が湧きました。さらに見えてきたのが、今までの自分の姿。「あの感じ方はおかしい」と、夫を否定的に見ていたこと。“仲の良い夫婦になりたい”と思うだけで、夫に寄り添うこともせず、求めてばかり。まずは、夫の言葉を素直に受け止めることから始めよう。それを意識して、日々祈願しました。
自分のことには臆病でも、子供となると別。家庭を持って立派にやっているのに、心配で、何かとアドバイスしていたのです。ある時、夫に言われました。「そんなに関わらない方がいい。お嫁さんの立場で嫌とは言えないだろう」。以前ならムッとしたはずが、「本当にそのとおりだね」と不思議と納得。自分の立場でしか物を見ていなかった私に、夫はみんなのためを思って忠告してくれていた。そう思えたら、“ありがたい言葉”に感じたのです。
寄り添うほどに変化が
日に日に、夫の欠点より、良さに目がいくようにもなりました。私は忘れっぽくても、夫は絶対に忘れないし、家事も手伝ってくれる…。そうした一つ一つに、「すごいね」「ありがとう」と伝えていくと、忙しそうな私を見て、「夕食は作らなくても、弁当を買ってくればいいよ」とも。思いやってくれる優しさが、じんと染みました。
昨年、夫が脳出血を起こし、後遺症から、歩くのもやっとという状態に。ふさぎ込む夫に、明るく声を掛けたり、興味がありそうな話をしたり。すると、少しずつ夫の心が前に向き始めたのです。どんなときも一緒に歩むのが夫婦。つらさを分かち合い、夫が歩くときは、そばで優しく支えました。そうして寄り添うほど、お互いの気持ちが重なっていくのが、うれしかったです。
仕合せを感じる毎日を末永く
今は、食事を作るのも、買い物に行くのも、夫のためにできると思うと、元気が出ます。朝起きて、声を掛け合える夫がいる。そばにいるだけで、安心できる。こんな感覚になれるなんて、夢のようです。
先日、自分の思いを夫に伝えてみました。「この家で、ずっと一緒に暮らしたい。私、あなたがいないと生きていけないんだから」。驚きながらも、にっこり笑っていた夫。子供夫婦に伝えたら、「お母さん、いいね~」。私は必要とされていないなんて思いは、もう一ミリもありません。昔とは180度違って、仕合せをいつも感じられる毎日。絶対に手放したくない…。生涯この人生が続くことを目標に、夫婦で温かく寄り添っていきます。
「教え」を学び
「真理」に悟りを得て
心(人生)に生かせる人は皆
相手の気持ちを受け止め
正しい関わりを深めてゆける
仕合せを共有し
会話の絶えない家庭の姿が
ここにある
「教え」のある家庭に
夫婦の運命は重なり
互いの実体を
「真理」に生きて高めることに
気持ちが向かう
二人の会話も深まり
共鳴 共感し合う人生が
始まってゆく
『真実の光・神示 平成31年・令和元年版』19ページ(中略あり)