No. 1634

思いをため込むのをやめて
つかんだ夫婦の向き合い方

(長野県MA/60代女性/主婦) 

腹が立つと、反発する心を押し殺して黙り込むか、気が済むまで言い続けてしまうか。振り返ると、私の夫への関わり方は、極端だったように思います。子供たちが巣立ってからは、自然と会話が少なくなっていきました。そんな自分を変えたくて、真剣に神の教えを学んできたのです。徐々に増えていく夫との会話。「夫婦の重なりの大切さ」を学ぶほど、「もっとそこを深めたい」と強く思い、年頭から意識してきました。 

感情的になってしまう理由は…

春、知人に頼まれ、夫が薪(まき)を譲り受けてきました。必要ではありますが、手を加えないと使えない物も多く、心配に。ただでさえ、夫は仕事が多忙だからです。「何でもらってきたの?」と聞くと、「俺のことに口を出すな」。少しでも手伝おうとすると、「手を出さなくていい」。これまでなら、ムカッとして黙り込んでいた場面です。でも、すぐに祈願。少しずつ気持ちが落ち着いて、自分を省みることができました。 

そもそも、私が言い過ぎたり、黙り込んだりしてしまうのは、ギリギリまで思いをため込むからでした。ちゃんと伝えて、夫の思いも聞こう。あらためて決意したのです。気になったことは、「これは大丈夫?」などと言葉にしていきました。 

家族それぞれ思いを語らん
 自然と家族の思い重なって
      相手の気持ちが見えてくる 

(『真実の光・神示 平成17年版』236ページ) 

折に触れて目にしてきた、カレンダーの神示も大きな支えになりました。 

不思議なことに、私の姿勢が変わると、夫も真剣に向き合ってくれます。責めて、求めてばかりいた私は、全てが“受け身”だった。そう反省しました。薪の話にはお互い触れられないままでしたが、何かが確実に変わってきている、そんな実感があったのです。 

気負わずに言葉にしていくと

そして先月。やっと伝えられました。「薪のことは、あなたの体が心配だったの」。最初はうまく伝えられず、私の話を固い表情で聞いていた夫。けれど、次第に険しさが取れ、穏やかに話してくれました。危ないから、私に無理してほしくなかったこと。それから、「これは自分の仕事」という責任感があったことも。お互いの思いを知って、二人で笑顔に。こうやって夫の顔を見て、一つ一つ向き合っていけばいいんだ。とても爽やかな気持ちでした。後日、「天気がいいから、薪の片付け手伝うよ」と伝えると、「ありがとう」と。少しは役に立てたかな…とうれしかったです。 

心がつながる喜びを味わって

思えば、11人という大家族に生まれ育った私。働き者の両親とは、ゆっくり話す時間も持てず、結婚後も“家族との向き合い方”は手探りでした。けれど、神と出会い、教えを学び、今、夫と心がつながる喜びを味わっています。子供たちもいろいろ話してくれて、うれしさが込み上げます。もっと夫と支え合い、補い合って、笑顔あふれる家庭にしたい。「まだまだ変われる!」と思っています。

「真理」を学び
    教えを我が家に生かすなら
  自然と家族の思いが重なり合って
  「心(魂)」安らぐ家と生(な)る
我が身(人生)の分 立場をよく悟り
    家族に我が「思い」を語るべし
 この思い(信念)が深まるほどに
    家族の心(愛)が見えてきて
  「生きがい」手にする
          人(人生)と成る

『真実の光・神示 平成25年版』11ページ(中略あり)