No. 1633

「一人が好き」だった私
人との縁の深め方を知って

(東京都KM/60代女性/パート) 

ことしは、“家族との関わり”が深まる喜びを、たくさん味わうことができました。 

私は一人暮らしで、母や姉、甥(おい)っ子などの身内はみんな、離れた四国で暮らしています。もともと一人でいるのが好きだった私。「人と縁を深めよう」という意識は、ほとんど持たずに過ごしてきました。けれど、信者仲間と触れるうちに、だんだんと気持ちが変化。地域の方々の話から、家族との向き合い方や、人との触れ方が見えて、「私も頑張ろう!」と思ったのです。 

双方の思いに寄り添おうと

家族に向ける心を意識する中で、春ごろ、母から思いがけない話を聞きました。施設に入所して間もない伯母と、「会えないままでいる」と言うのです。伯母の家族が面会に良い顔をしないから…と、遠慮している様子。「5月に帰省するから、一緒に行こう」と伝えました。 

すぐに飛行機を予約。思い立って即行動するのは、昔から得意です。しかし、私は自分中心に物事を考えやすく、焦って問題を大きくしてしまったこともありました。だからこそ、御神体を前に、何度も祈願。自分の思いで動かずに、母だけでなく、親戚の気持ちにも寄り添いたい。まずは心のゆとりを願ううちに、自然と力みが抜けて、気持ちが明るくなるのを感じました。 

直接話して分かり合えた喜び 

寂しがる母はふびんですが、直接尋ねてみなければ、伯母の家族の事情は分かりません。その後も母とは、「帰省したら、私が連絡してみるね」などと話し合いました。先に親戚の気持ちを聞いて、自分の思いも伝える。それが一番だと考えたのです。 

5月に分かったのは意外な事実でした。伯母の家族は、母が面会を嫌がっている…と思っていたのです。「感染症対策で面会が難しいなら、遠くから姿を見るだけでも」。そう伝えたつもりの母の言葉が、親戚には「会いたくない」と伝わってしまったようでした。会話下手なのは、私も同じ。焦るあまり早口になって、しかもひと言足りないのです。誤解が大きくならなくて良かったと、胸をなで下ろしました。無事に面会できた母はうれしそう。早速伯母に、「元気そうで良かった! 私より若いじゃない」などと冗談を言っていて、私の心も喜びでいっぱいになりました。 

人との関わりが「生きる力」に

もし、「縁を深める大切さ」を知らなかったら、「首を突っ込んではいけない」などと考えて、母に面会を諦めさせてしまったかもしれません。「関わる人を大切に思い、自分にできることをする」。神の教えは、私に縁の深め方を教えてくれました。今、家族の声を聞くとうれしくて、心に“生きる力”が湧いてくる私がいます。もっと家族と心を重ねたい。そう思える毎日が、どれほど神にお守りいただいているか…。深く感謝が込み上げます。 

我が「心の姿」を知って
          生き方を正すべし
 喜び多く 楽しい日々送る極意は一つ
    相手を受け入れ
      相手の気持ちに沿って
            会話を進める
 互いの「運命」重なり合うとき
    物 事全ての力(存在)が
             生きてくる

『真実の光・神示 平成26年版』158ページ(中略あり)