No. 1613

“うちは無理”と諦めず
何でも語り合える夫婦に

(埼玉県SF/70代女性/主婦) 

蛍光灯のほこりを払おうとして、台から落ち、肩の腱板(けんばん)を断裂。家事も着替えもできない状態となりました。どうしよう。困ったのは、体の不自由さではなく、何でも一人でやってきた私が、人に頼らないといけなくなったことです。しかも夫に…。 

結婚して50年以上になる私たち。耳が悪い夫は声がとても大きく、その上、話を聞いてくれません。やりとりは、小さな黒板に書いて伝える毎日。食事中に質問されると中断するし、字が読みにくい、文が長いと文句を言われ、互いに気分が重くなります。聞いていないなら、「後で報告すればいいや」と、黙って進めてきたのでした。 

勇気を出してみると…

頼る前から気が重く、でも頼らざるを得ない。勇気が持てるように祈願して、「お父さんお願い!」と頼んでみると、びっくりです。炊事や洗濯を気持ちよくやってくれるではありませんか。 

次の日も、その次の日も。私なら、恩着せがましく“やってあげている”となるはずが、「大変なんだよ」なんてひと言も言いません。心の芯にある優しさが初めて見えたのです。最初は「ありがとう」って言わなくては…でしたが、徐々に自然と出るようになり、会話も増えていきました。 

180度の心の変わりよう

けがから間もなく1年。まだ治療中のため、今も夫に頼っています。夕食後、「さあ仕事をしますよ」と、ニコニコしながら流しの前に立つ夫。その背中から、夫の思いやりが伝わって、胸がじんと熱くなります。私よりも丁寧に磨いたコップを自慢げに見せて、「ピッカピカだろ」。「本当にピッカピカだね!」と本音で答えたら、とってもうれしそうな顔を見せてくれました。きっと以前なら、「きれいにするのは当たり前でしょ」と思ったはず。それが、夫の気持ちに寄り添い、心から褒められるなんて、180度の変わりように驚きます。相手の良さを引き出すのは、自分の関わり方次第。変わらなくてはいけないのは自分だった…そう思います。 

仕合せに近づいている実感

ある日、夫を義父母の墓参りに誘ったところ、「行かない」ときっぱり。「お墓は不要」と、夫は考えているのです。そこで、「私は、両親を納骨している偉光郷に、二人で一緒にって思っている」と話すと、「それなら安心した」と穏やかな表情に。先々が不安だったのに言えなくて、どんなに寂しかっただろう。もっと気持ちを語り合える夫婦になりたいと思いました。 

これまでを振り返って、「今まで気持ちを大切にしてこなくて、ごめんね」と謝りました。家事をしてくれたときは、「ありがとう」だけでなく、「助かった」などとプラス。私が素直に思いを伝えると、映し鏡のように夫も心の内を話してくれます。1年前とはまるで違う、温かい空気が漂う我が家です。「仕合せの基は和のある家庭」と学ぶたびに、「うちは絶対に無理」と心がどんよりしていた私。でも、自分が変われば、もっと仕合せになれると分かった今は、心がパーッと明るく、希望にあふれています。 

夫と笑顔で暮らせる日が来るなんて…。もし「うちは無理」と思っている人がいたら、「そんなことないよ」とエールを送りたいです。夫婦の会話を日々楽しみ、仕合せをいっぱい味わって、子供たちに良いものを二人で残していく…。この目標に向かって進んでいきます。

――「教え」を学び
   「心の姿」を見詰めて生きる――
 そこに 悟りの「心」が深まってゆく
夫婦仲良く 心重ね
     家族は思いを語り 支え合う
 「和のある家庭」の姿が ここにある
 何をするにも
  「思い」を相手に語り 支えを願う
 互いの「運命」が引き出され
   悩み 迷うこと(心)は起きない

『真実の光・神示 平成30年版』166ページ(中略あり)