(長崎県AN/60代女性/介護事務)
歯の治療で1カ月もの仮歯生活を余儀なくされ、さらにかぶせ物の調整が、5回やってもうまくいかない。ほとほとうんざりしていました。ストレスと不安から、次第に不眠に。病院では異常が見つからず、心療内科を勧められてしまったのです。
勝手な思い込みに気付いて
この体調不良を治すにはどうしたら? 体の問題かと思いきや、教務相談で言われたのは、何と家庭。和のある家庭があるところに健康になれる…そう聞いても、「夫との仲は悪くないのに」とぴんときません。
家に帰って、夫に伝えてみました。「何でも話した方がいいって」。すると、「何でも話せばいいじゃないか」と気持ちよく言ってくれたのです。あまりに意外な反応にびっくり。全く別のリアクションをするのでは…と、勝手に思い込んでいたからです。夫の優しさに、心がホッとしました。
自分の気持ちを素直に
不機嫌になると、夫はだんまり状態に。しばらくしてから理由を教えてくれますが、私にしてみれば、「その場で言ってくれればいいのに」と不満でした。いつしか、夫の機嫌を損ねないかとためらって、会話が少なくなっていたように思います。「こんなことを話したら、どう思われるかな」「こう言われてしまうかも…」と先入観を持って、気を使い過ぎていた! 自分の姿がハッキリ見えたのです。
恐る恐る話すのでも、言いたいことをビシッと言い過ぎるのでもなく、“自分の気持ち”を素直に話してみよう。「眠れなくてつらい」と言うと、夫が夜間の仕事の合間に電話をくれたり、帰ってきたときに体調を心配してくれたり。「ありがとう。仕事頑張ってね」「少しは眠れたよ」。夫の優しさを受け止めて、自分も優しい気持ちを返す会話ができるようになっていきました。
食卓におかずを載せると、さっさと食べて、私が座る頃には食事を終えていた夫。それが、息子と3人で話をしながら食事をして、笑いが出る楽しいひとときに。家の中が、ぐんと明るくなりました。
もっと仕合せになれる手応えが
すると不思議。あんなに不安で、心臓がバクバクしていた歯の治療に、穏やかな心で臨めたのです。何度やっても駄目だった調整も、一回で成功。心療内科では、不眠の原因が自律神経の乱れからと分かり、ほっと一安心。心のもやが晴れ、スッキリとした気持ちになったら、不眠も着実に解消。あと少し!というところまで来ました。
家庭という仕合せの土台があってこそ、健康になれる。それを自分の体験をもって実感できました。けんかしないのが和のある家庭なのではなく、何でも話せる環境のことだと分かって、まだ半月。もっと素直に、思いやりのある会話ができれば、今よりもさらに毎日が仕合せになれるはず。そんな手応えを感じています。
和心育つ家庭を求めて
「真理」に生きてごらん
自然と 家族の心は
寄り添い 重なり合って
支えて「生きる」心が育ってゆく
家族の触れ合いを通し
心の不安 迷いは治まるのである
「運命」が導く心の動きは 安定している
真に「健康な心」の姿である
『真実の光・神示 平成25年版』89ページ(中略あり)