No. 1591

「もっと救われる時代」に
心が重なる家庭を手にして

(石川県HT/50代女性/パート) 

「こんなにジャガイモがあるのに、何で豆腐?」。みそ汁の具一つも、自分の思いどおりでないと、追い込むようにまくし立ててしまう私。同じく我の強い娘も、その場では「ごめん」「分かった」と言いつつ、「タンパク質を取るべき」と変えません。 

夫に対してもそうです。「今から帰る」と連絡をくれてから、10分で戻ってくる日もあれば、1時間後になることも…。帰宅時間に合わせて夕飯の準備をしたいのに、全く読めず、イライラしていたのです。朝は太陽が出る前から出勤し、夕は同僚の仕事まで手伝っている夫。それを知っていながら、感情の方が勝って、心から「お疲れさま」が言えませんでした。 

私は外づらが良くても、家族には自分中心。思いどおりにならないとイライラして、感情的に。いけないと分かっていても、抑えられない自分が嫌になっては、落ち込んでクヨクヨ。この繰り返しでした。 

きっかけは毎年のルーティン

8月になると、教会の歴史書『真実への道 光の足跡』を読むのが、ここ数年の私のルーティン。それが、転機となったのです。 

信者となって40年。学んできたけれども、必ず救われる環境を開いてくださった、供丸姫先生、供丸斎先生への感謝が薄かった…とハッとしました。相手にも都合や考えがあるのに、自分の思いばかりで人を見ていた、自分中心の心根にも気付きました。いつもイライラして、家族の心も重ならず…。せっかく頂いた命、限りある人生なのに、何てもったいない生き方をしてきてしまったのでしょう。何のための、お二方の茨の足跡だったのか…。心から申し訳ないと思いました。 

思えば母は、幼い私にブラウスを買うため、昼休みを削って働くほど優しい人でした。しかし一方で、のんびり屋な私といると「イライラする」と言っていました。そんなことも急に思い出され、親、先祖から受け継ぐ気質、実体の恐ろしさを痛感したのです。「今こそ、変わろう」。決意しました。 

家族の良さが次々見えて

まず、毎朝、学ぶ時間を持つようにしました。教えに触れ、命あることに感謝し、朝の神へのご挨拶。最高です。そう過ごせるのは、長女が家事を手伝ってくれるおかげ。夫も、いつも上から目線だった私を、ずっとおおらかに受け止めてきてくれた。感謝が湧いてくると、不思議です。夫の帰りがいつであろうと、気持ちよく「お帰りなさい! お疲れさま」と言えるのです。「体が心配だから、あまり無理しないで」と、責める気持ちもなく、本音で伝えられます。 

私の若い頃によく似て、何かとメソメソ、クヨクヨしてしまう長女。以前は、そんな娘に教会図書を読み上げ、正論で諭していました。それが今は、心に寄り添えるように。娘の反応も、「でも、だって…」だったのが、立ち直りが早くなり、とっても明るくなりました。今まで、家族のマイナス面ばかり見ていたのが、良いところにたくさん気付けるようにもなったのです。 

とはいえ、やっぱり完璧にはできません。時には、ついきつい言い方をしてしまうことも。そんなときは、「さっきの言い方良くなかったね。ごめんね」と素直に謝ります。反対に、家族のマイナス面が見えたなら、「家族は鏡」と考え、自分を見詰めるようになりました。 

家族みんなで変われた

夫と長女と3人で食卓を囲める日は、一日の出来事で話が弾みます。「心がのまれちゃった…」と打ち明けると、「気付いただけすごいがいや!」と支えてくれます。「変わりたいね」が家族の口癖になった頃、嫁いだ次女が言ってくれました。「みんな、いいふうに変わったよね!」。すごく、うれしかったです。 

真実の光会館の内参道が完成した今年。「もっと救われる時代の到来!」と何度も耳にしました。私自身、長年克服できなかった大きな壁を乗り越え、家族の心が重なっている手応えがあります。本当にすごい時代になったのを実感しています。供丸姫先生、供丸斎先生の救世人生に、少しは報いることのできた我が家です。 

「教え」を
 人生の支えに生きる人間(ひと)は
   家族との関わりを通し
     「真実の愛」が芽吹き 育つ
「真理」で関わる家庭が
    家族それぞれの実体を
          大きく引き上げ
 開運かなう
  心の動きが取れる人間(ひと)を
               育てる

(令和6年6月1日 信者心の道勉強会『友輪』342号10ページ〈中略あり〉)