No. 1571

時間をかけて少しずつ
変わり始めた2人の関係

(新潟県YS/60代女性/看護師) 

「お母さんたち、けんかばっかりで、いつまでたっても変わらないじゃん」。昔、息子に言われました。私だって、神の教えを学んでいるから、よくないと分かっています。でも、夫は勘違いが多く、難聴もあり、言ったことが伝わっていないこともしばしば。「ちゃんと言ったのに!」「何でこんなことしたの?」。つい上から目線で、追い込むような言動を取ってしまいがちでした。 

減っていった夫婦の会話

勘違いがひどくなったのは10年前。脳梗塞を患った後からです。神にお守りいただき、後遺症はほとんどなし。しかし、車をぶつけることが続きました。人身事故でないことに安堵(あんど)しつつも、等級は下がるし、保険料は跳ね上がるし…。つい湧き上がる責め心。すると、事故を起こしても、私に内緒で事を進めるようになりました。飲酒の失敗談も嫌になるほどあるのに、止めても隠れて飲む夫。そんな態度に口を利くのも嫌になり、会話は激減しました。 

欠けていたものに気付いて

このままじゃいけないと思って臨んだ「神寿の集い」。とはいえ、ことしも変われないかも…と諦め半分でした。しかし、話が進むうち、「今、変わらなければ後悔する。子供に、良い生き方を見せられる親になりたい」という心が湧き上がってきたのです。その後の語り合いで出会ったのは、ご主人への尊敬心の塊のような方でした。「夫のおかげ」。偽りのない思いが心に響き、「私に欠けていたのはこれだ!」とハッとしました。 

思えば、文句を言っているのはいつも私だけ。夫は、私が仕事で夜遅く帰宅しても、不満一つ言わず、黙々と家事をしてくれていました。そんな夫がぽろっと言ったことも、次々思い出しました。「おまえの口から、『ありがとう』を聞いたことがない」。飲酒をとがめた時は、「だって寂しいんだもん」。夫の思いに気付こうともしなかった自分を、心底反省しました。 

不思議と込み上げる感謝の思い

「頭ごなしに言うのはやめよう」「何か伝えるときは、夫を傷つけない言葉を選んで…」固く決心しました。すぐにはできなくても、何か言う前に、祈願しながら一呼吸。そうしたら、「まったくもう!」と思うこと自体が減っていったのです。今までと同じことをされても、同じことを言われても、不思議なほど心は穏やか。そして、自然と増えた「ありがとう」。暑い中でも文句も言わずに働いてくれることにも、「こんなに立派で頼もしい人はいない」という思いが込み上げて…。素直な気持ちを伝えたら、夫もうれしそうで、ますます感謝が深まりました。 

心を大事にできる妻に

後日、公式サイトにアップされた「神寿の集い」のニュースに、私たちの写真を見つけました。一生懸命プリントする夫に、以前なら、「いいよ、出さなくて」とバッサリ言っていたでしょう。ところが、「良く写ってたねー」と言えた私。「夫の心を大事にしたい」と思って、実践できることに心が弾みます。 

まだまだ「しまった」と思うことも多く、祈願しながら少しずつ…。それでも、長年かかって、ようやく変わり始めることができました。これほど温かい心を、再び夫に向けられることに感謝しかありません。いつか、夫や子供にも「変わった」と言ってもらえるように…。より一層生き方を高めていきます! 

愛と信頼と期待で
   互いに思いを語り合う
       家庭をつくる努力が必要
 人間は 「真理」に悟りを得たとき
   自然と家族を愛し
       感謝の思いを深めるもの
 「真理」が家族の心を一つに重ね
   「真実の愛」を身に付け
           生きる人を育む
「真理」のある家庭に
  人間の心(運命)は磨かれ
          実体を高めてゆく

『真実の光・神示 令和2年版』48ページ(中略あり)