No. 1552

「二人そろって短気」から
夫婦で手にした健康な心

(岩手県NF/60代女性/幼稚園勤務) 

夫婦そろって短気な私たち。私の言ったことが気に入らないと、夫からワーッと返ってきて、私も負けずに言い返す。家族で神の教えを学んでいるのに、ちっとも実践できません…。 

子供に良いものを残そうと決意 

「何でいつもこうなっちゃうの?」「何でもっと穏やかに話せないんだろう?」。しかも、そんなときにいつも間に入ってくれるのが、小学校の教師をしている一人娘。「お父さんも、お母さんも、大好き」と言って、仲を取り持ってくれるのです。 

「家庭は夫婦が土台」「夫婦の心の重なりが大切」と、神の教えには再三出てきます。「私たちは、子供の手本になれていない。大切な娘に良いものを残すためにも、心の重なる夫婦を目指そう」と決意しました。

ちょうどその頃、夫の腎臓病が発覚。貨物船の船員で、一年のほとんどを海の上で過ごすほど頑丈だった夫が、働けなくなってしまったのです。体が異常にだるくなる腎臓の病。「つらい中を、よくこれまで働いてくれたな」と思うと、「これからは精いっぱい支えていきたい」そんな気持ちが湧き上がりました。 

夫を思う気持ちが空回り 

とはいえ、家で行う食事療法は、カロリー計算をはじめ、塩分、タンパク質の制限など、思った以上に大変なもの。私も働いているので、時間にゆとりがない中、ついイライラしてしまいます。 

ほとんど味がない料理への不満を言われてはカチン。せっかく塩分を控えて作ったのに、「何でそんなにおしょうゆをかけるの!」「うるさいな!」と、けんかになることもしばしば。夫を思う心が空回りするばかりでした。 

「穏やかな心」を意識すると… 

そんな中、健康とは、心の健康と学び、自分が穏やかな心でいることが大切、と分かりました。また、そもそも私が、悪気はないものの、相手の気に障る言い方をしていると気付いたのです。そこで、夫の負の感情を引き出さないように、優しい言葉を掛けられるように…祈願し、心を落ち着けて向き合っていきました。 

不思議なことに、“心”が安定していると、検査の数値も良く、病院からも、「日頃の食事管理が上手」と褒められます。週3回の通院、毎回4、5時間かけての透析治療が始まった時は、夫も不安そうでしたが、娘と一緒に懸命に支えました。すると、透析を始める前と比べ、体調がずっと良いのです。 

家族との会話で心をリセット 

気が付けば、夫婦で言い合うことなどなくなり、毎日が穏やかに過ぎていきます。今の楽しみは、夕食時に家族がそろい、それぞれが一日の出来事を話しながら、笑ったり、助言したり、いろいろ語り合うひととき。家族との会話で心がリセットでき、「明日もまた頑張ろう」と思えます。 

最近の夫は、「仕合せだなあ」と言うことが多くなりました。「そうだね。仕合せだね」と返す私と、「お父さんも、お母さんも、いつまでも長生きしてね」と言ってくれる娘。神のご守護の中で生きる安心感を、心から実感する毎日です。

夫婦で「教え」を学び
  「心の道」に良き因を残す
            夫婦を目指す
 この思いが 二人の心を強くつなぎ
    「真実の愛」をますます育てる
六つの花びらは
  愛情を夫婦二人でかけ合うならば
            自然と芽吹く
人間は
 「和のある家庭」に身を置くことで
    実体を修正し合って
           仕合せを味わう

『真実の光・神示 令和5年版』81ページ(中略あり)

※六つの花びら;神が人としての仕合せを六つの花びらに例えてお教えくださった、基本真理の一つ。夫・妻、男女の子供、健康、職業、生活、希望の六つに恵まれることが、人としての仕合せなのです。六つの花びらは、順にかなっていきます。夫婦が仲良く暮らすと、親子の仲も良くなります。そのような家庭を築けると、健康に恵まれ、人の役に立とうという意欲も枯れません。社会で活躍できるので、生活に困ることもなく、大きな希望を持って人生を歩めます。詳しくは『生命の歩み』84ページで確認しましょう。