(宮城県TO/60代女性/介護職)
「あの態度は何!?」「上司って、そういう人なの!?」人の言動にイライラしたり、ビクビクしたり。そうやって、職場の人間関係でどれだけ悩んだことか…。「こんな毎日を変えたい!」と祈願しても、ムクムクと腹立たしさがあふれてくる。変わるきっかけをくれたのは、いつも私を気に掛けてくれる人でした。
“負の感情”が出やすい“心の癖”
「教会図書を読むだけなら、家で学んでも同じ」そう捉えていた私を誘ってくれた場所が偉光会館。たまには…と足を運び、神殿で祈願して出た久しぶりの勉強会。そこで気付かされたのは、“負の感情”が引き出されやすい、自分の“心の癖”でした。
介護の仕事は、やることがめじろ押しです。たとえ休憩時でも、和やかにお茶を飲んでいる同僚を見ると、「やることがいっぱいあるのに!」とムカムカ。一人で頑張っては周りから浮き、「私ばかり大変な思いをして!」と不満に。私の心は、常にマイナスの方に向かっていたのです。
異動先の上司のことも、「厳しい人」と聞いた途端、やっぱり心はマイナス方向へ。苦しさのあまり、教務相談へと駆け込みました。教わったのは、仕事は“奉仕の心”で取り組む大切さ。利用者さんが安心して施設で過ごせるように関わる…、それが私のやるべきこと。主人公は利用者さんだった…。そう整理できたら、スッキリ。前に進む強い力が持てました。
奉仕の心で任されたことを
自分に任されたことを精いっぱい…そう頑張っていたある日、上司から「あなたは流れを見て、手を抜かずにきちんとやっている」とお褒めの言葉が。それを聞いて、見る目が変わりました。上司は、利用者さんを第一に考えているから厳しくなり、スタッフをよく見ているから指導できるのだと…。その瞬間、心の向きが、“厳しそう”から“尊敬”へと大変化。これを機に、苦手な同僚の相談ができるほど、良好な関係になったのです。
一つクリアしたら、今度は苦手な同僚に変化が。仕事を押し付けて、反抗的な態度を取っていた人が「直しておいたよ」と、私のミスをこっそりフォローしてくれたのです。素直に「ありがとう」と言えたら、相手の態度がますます協力的に。レクリエーション担当でペアを組んだ時、不得意な分野だと伝えると、全面的に応援も。「何ていい人…こんな良さがあったんだ!」と、感動で胸がいっぱいになりました。苦手意識も薄れて、今まで悩んでいたことがうそのようです。
課題を見詰めてもっと前進
私を苦しめていたのは、“先入観”という物の見え方。小さな気付きが心の向きを変え、互いの関係性を好転させてくれました。ふと気付くと、身の回りで起き始めたのは“本当の調和”。最近、上司から頼られることが増え、支えてくれる仲間にも感謝。仕事に向かうときの心が軽いです。利用者さんには、可能な限り要望に応えたいと動いていたら、名前で呼ばれるように。役に立てていることがうれしく、やりがいを感じます。
短気で、完璧主義で、正義感が強く、周りに流されやすいのが本来の私。課題が分かった今は、“負の感情”がムクッと出ても、気持ちを切り替えられます。この繰り返しで“心の癖”を正して、もっと広く、大きな心で、穏やかな毎日を過ごしていきたいです。
「教え」に生きるほど
人は愛を感じ取り
心明るくなってゆく
この時 「運命」に重なる
心の動きが取れている
ゆえに 気持ちは
ますます明るく ゆったり流れ
一つ一つの出会いを大切にする
思いが深まってゆく
社会に貢献せんと願う心の動きに
人は実体を高め
多くの出会いに
支えられ 引き立てられる
『真実の光・神示 平成30年版』108ページ(中略あり)