No. 1524

教えで一つずつ乗り越えて
二人で築いていく「家庭」(夫編)

(東京都AS/30代男性/システムエンジニア) 

2年ほど前に神受祭(結婚)を挙げた私たち。「神寿の集い」を機に、妻と二人で夫婦の歩みを振り返り、あらためて、大きなご守護を感じています。 

思いがけないところから迷いが

職場で昇格が決まったのは、昨年の秋。結婚して、1年がたった頃のことでした。もともと残業が多い仕事ですが、部下や掛け持つプロジェクトが一気に増えて、さらに多忙になったのです。共働きの私たちは、ほとんど話もできない生活に…。「これが続くのはつらい。私、仕事をやめた方がいいのかな」。次第に、妻は悩むようになりました。けれど妻自身も、やりがいを持って働いています。その気持ちは尊重したい…。なかなか結論は出ず、モヤモヤとした思いを抱えていました。 

明確につかめた悩みの原因

離れて住む義母とテレビ電話をつなげ、3人で話していた時のこと。義母の温かな人柄に触れるうち、私は、ふと気が付きました。「退職するかどうか」の結論を出そうとする前に、まずは妻の葛藤に本心から寄り添う。それが、私には欠けていたのです。「気持ちを分かってあげられなくてごめんね」。すぐに伝えました。「『一緒に過ごす』という“形”より、僕たちの『“心”が重なる』方が大切だった」とも。 

妻も感じることがあったようで、「形にこだわっていたのは私の方。もっと思いを言葉にすればよかった」と話してくれました。お互いに心がスッキリし、もう一度、真っさらな気持ちでやってみることに。「その上でまた話し合おう。ご守護の中で、自然と答えが出せるはず」。教えに生きれば、必ず納得のいく結論が出せる。その確信が深まりました。 

神の手の中、授かった命 

妻の妊娠が分かったのは、その後すぐ。本当に、自然と結論が出たのです。あの話し合いがあったから、絆が深まった私たち。神は、あの手この手で、自分を見詰める機会を下さっている。「心が通った夫婦」になれるように…。その愛の深さに、震える思いでした。実はこの少し前、妻は、医師に不妊の可能性を告げられていました。それを二人で受け止めてきただけに、私たちの喜びは格別でした。 

やがて、妻は妊娠悪阻(おそ)に。日に何十回も嘔吐(おうと)し、会話もままなりません。ところが、体調に反して、本人はとても仕合せそうでした。家事を頑張る私のために、日記を付けてくれたのです。そこにつづられていたのは、私や、親、周りの人々、おなかの赤ちゃんに向ける感謝の言葉…。その日記は、回復した今も続いていて、私の毎日の楽しみとなっています。 

「親」になる心の準備を 

我が家に新しい家族を迎えるまで、あと2カ月ほどとなりました。神に授けていただいた我が子の良さを、親として目いっぱい引き出せるように。妻と二人で温かな家庭をつくりたいです。そのためにも、目指すのは、家族の心をズドンと支えられる「夫」。そんな気持ちも祈願しながら、新しい命の誕生を、心待ちにしています。 

「夫婦(めおと)の印(いん)」を
   神の手の中授かり
        縁を深める二人ゆえ
  二人で歩む人生
   折々に起きる出来事全て
   「教え」に気付き 悟りを得て
     二人で声掛け 支え合って
           乗り越えられる
 出来事の一つ一つが
       全て良き体験となり
  「家庭」のあるべき姿(方針)と
             成ってゆく

『真実の光・神示 平成31年・令和元年版』101ページ

※夫婦の印;神の御前で神受祭を受けた夫婦に、二人の絆を結んだ証しとして神が授けてくださるもの。神への誓いが、目には見えない心の絆となって、新たな人生を二人で生き抜いていく力となります。詳しくは『幸福の花』75ページで確認しましょう。

※既に公開中の、この方の奥さまからの「神の実在体験談」も、併せてご覧ください。