大恋愛の末の結婚に後悔<br>葛藤の日々を変えたのは…

（佐賀県ＭＮ／50代女性／パート）

近所でも仲が悪くて有名な私と夫。大恋愛の末に結婚したはずが、この20年、挨拶すら交わしていません。

不仲のきっかけは、２人の娘の育て方。義父母と私の意見が食い違うのです。夫に話すと、「ごめんね」と聞いてくれましたが、次第に怒り出すように。関係は冷えていき、いつしか夫は、何を相談しても黙る人、我が子の教育にも関わらない人になっていきました。私は私で、夫を「頼れない人」と決め付け、「一人で頑張るしかない」とかたくなになっていったのです。

毎日繰り返し神示を読んだら…

「このままではいけない」そう思っても、どうにもなりません。そんな時、教務相談で、物事を否定的に見ないで、好意的に受け止める大切さを確認。「毎日神示を読んでご主人を見ていくと、きっと良いところが見えるはず」。職員の言葉を素直に実践してみようと決めました。

神の力が宿っている神示は、素直に読むほど心が穏やかに変化。だから見えてきたのです。「私は正しい」「頑張っている」「なのに、夫のせいで苦労させられた」何て傲慢（ごうまん）だったのか。こんな心で、夫と仲良くできるわけがなかったのです。「夫だって、両親と嫁の間でつらかっただろう」「それでも、家族のためによく働いてくれて…。せめて晩ご飯は、夫が喜ぶ物を…」そんな気持ちも出てきました。

心の変化に物事が次々好転

すると、何を話し掛けても無言だった夫から、答えが返ってき始めたのです。ちょうどその頃、遊びに来ていた幼い孫が、「じいじと、ばあばと泊まる」と言い出しました。仕方なく川の字になり、孫の寝顔を見ているうちに込み上げてきた、「仕合せだな」という思い。同時に夫が言いました。「お母さんと一緒になって良かった。かわいい孫にも会えた」と。20年ぶりに感じた、心の通い合う感覚。「変わりたい」と取り組む私を後押ししてくださる、神の深い愛を感じました。

その夜から、私たちは変わっていきました。夫の好物をこしらえるのが楽しくて、早起きしての弁当作りも苦になりません。私が「仕事で忙しい」と言えば、夫の方から、「夕飯は食べに行こうよ」「ごみ捨ては俺が行くよ」と言ってくれるなど、あり得なかったことが次々起こっています。

新婚当時のような夫婦に

でも、これこそが、長年忘れていた夫の良さ。夫は、本当は「優しい人」なのです。最近は、「おいしい晩ご飯にお弁当、いつもありがとうね」と、新婚当時みたいな言葉まで。遠回りをしたけれど、思い出せて良かった…。気分は、大恋愛をしていた頃に戻りつつある私です。

「二人とも、この頃よく話してるね」驚きながら、娘たち家族が頻繁に訪ねて来るようになり、近頃の我が家は民宿状態。近所の人からも、「ご夫婦の仲がとてもいいわね」と言われます。不思議と、長年の足の痛みも軽くなり、仕事も楽しくなって…。「仕合せの基は和のある家庭」という神の教えをかみしめる毎日です。生まれ変わっても、また夫と巡り合い、ずっと仲良く暮らしたい。今、心からそう願っています。