(山梨県MS/50代女性/会社員)
今から20年近く前、突然分かった夫の借金。パチンコにはまっていたのです。何とか返済したものの、また同じことを繰り返す夫。それでも、2人の娘のことを思うと、離婚だけは踏みとどまったのでした。
やがて、娘たちが結婚。私の心の支えだった存在が家を出て、残ったのは夫だけ…。「この人と二人きりで暮らしていけるだろうか」。そんな不安な思いを抱えて、一日一日を過ごしていたのです。
神のお力を頼る大切さ
その頃、信者仲間の友人に、「一緒に偉光会館に行かない?」と誘われました。とにかく心が苦しかった私は、すぐ教会へ。勉強会で聞いたのは、「まずは相手の気持ちを考えることが大切。そこに自分の心も変わり、相手も変わっていく」という内容。今の今まで夫を嫌い、どうしたら変わってくれるだろうと思っている私が、「はい、切り替えます!」なんて、とっても難しい…。でも、「できないことは、祈願で神のお力を頼ればいい」と学んだ教えが、深く心に残りました。
できないことはたくさんありました。そもそも、夫にどう声を掛けたらよいか分からないのです。その気持ちを素直に祈願していた時、「せめて挨拶くらいはちゃんとしようかな」と心が動きました。
私が「おはよう」と言えば、同じように返ってきます。何より自分の心が意外と気持ちいい…。そんなことを思いながら、過去を振り返っていました。私が口も利かず、ご飯も一緒に食べようとしなかったから、夫も同じように、私から逃げたくて、パチンコに走ってしまったのかな。寂しい思いをさせてしまったんだなあ…と。
「できていないこと」に気付く
さらにその後、今までにない心の動きがありました。夫に意見をストレートにぶつけてしまった時、「しまった」と後悔したのです。この言い方は傷つけてしまう。だから、「優しい言い方ができるように…」と、これも祈願するようになりました。
そうするうちに、夫が本当に変わったのです。パチンコに行かなくなり、仕事や娘のことなど、自分から「俺はこう思ってるんだけど」と声を掛けてくれます。二人でいろいろ話していると、「これから先も、この人とずっとやっていけそう」と、明るい将来が見えてきた気がしました。
180度変わっていた私の人生
昨年、次女に子供が生まれ、夫と一緒に会いに行った時、感動で胸がいっぱいになりました。こうして家族全員で集まれるなんて、仲良くなければできないこと。この数年で、私たち夫婦は「仲良くなれた」のです。
以前の私は、病気なのかと思うほど、心配や不安が絶えなかったのに、今はそれが一切ありません。夫は、「老後は二人で支え合っていこう」と言ってくれ、その優しさに触れるたび、この人と家族になれて良かった…と思います。こんなふうに人生が変わるなんて、「本当にありがたい」。このひと言に尽きる毎日です。
神示「真理」を
心素直に受け止め 学ぶ
自然と 人の心は安定し
不安に迷う思いは消えてゆく
「教え」を学び
家庭で生かす心(信念)を持つ
日に日に気持ちは安定し
家族に向ける感謝 「愛心」が
深まってゆく
『真実の光・神示 平成29年版』65ページ(中略あり)