No. 1028

神の教えを実践!
消え去った親子の確執(娘編)
(茨城県MH/50代女性/アルバイト)

両親が一代で築き上げた料亭。幼い私の目に映ったのは、「お母さん」ではなく、「料亭の大女将(おおおかみ)」。寂しくて甘えたいのに甘えられず、心にふたをしたまま大人になりました。

長女の私は、大学卒業後、すぐに就職し、両親を支えました。店はおかげさまで繁盛しましたが、母との関係は、まるで上司と部下。意見は合わず、13年前に父が亡くなり、2人で切り盛りし始めると、溝は深まりました。黙っていてうまくいくならそれでいい。そう思いつつ、我慢の限界で、感情を爆発させたこともあったのです。

ポイントは「本心に気付く」

そんな親子関係を変えたかったのは、母も同じだったようです。やがて、料亭の店じまいを決めた頃から、少しずつ通い始めた親子の心。母は、それを「喜びの声」に掲載していただきました。しかし、この時はまだ、“完全に”確執を終わらせることはできていなかったのです。

「家族と本音の会話」という神の教え。何十年も母の顔色をうかがって生きてきた私には、とても壁が高かったです。しかも、もう「大女将と若女将」ではなく、普通の「母と娘」。すると、母の一挙手一投足が気になり、家にいても落ち着きませんでした。

だから私も、必死で学んで祈願しました。「つらいのは自分だけ」と思っていましたが、母もそうだったかもしれない…。そこに気付いた時、不思議と母を責める思いは消えていました。

娘の私でさえ、胸が張り裂けそうだった店じまいです。決断した母の心情は、私以上だったはず。娘の将来を考えて廃業を決めた母の気持ち…、いえ「親心」が、私にははっきりと見えました。

両親に心から「ありがとう」

「お母さん、ありがとう」。うわべだけだったこの言葉を今、心から伝えています。長年のお座敷仕事で膝が悪い母のために、マッサージすると本当に感謝され、逆に私の方が「ありがとう」です。

昔、父の体をほぐしてあげた時も、すごく喜ばれたのを思い出しました。もっとたくさんの人の体を癒やして、笑顔にしたい。そう思うようになり、今はセラピストの資格を取るための学校に通っています。

振り返れば、父も母も、「人を笑顔にしたい」という思いが人一倍強い人でした。そういう「思い」を私も受け継いだのかな…。忙しい中でも、2人が愛情を持って育ててくれたおかげ…と感じます。それに、もし、商売人の子供に生まれていなければ、内気な私が人と触れる仕事なんて、とてもできなかったとも思うのです。

料亭を閉じて失ったものもありますが、得たものはそれ以上でした。本音を隠し、心で相手を責めるという、粗末な生き方をしてきた私。それが今、ようやく相手も、自分も大切に生きられるようになりました。こんなにすがすがしい気持ちは初めてです。

※既に公開中の、この方のお母さまの「喜びの声」も、併せてご覧ください。

心(運命実体)で生きる人間は 「教え」のある家庭に身(人生)を置くことで
    実体は修正され 運命が導く人生を手にできる
 家庭の姿(真実)を知って 親子で会話を楽しむ心を持つべし
 ――家族それぞれ あるべき立場を守って生活する――
 この思いを 互いに欠かさず 生活すれば 自然と思いは重なり 魂安らぐ家と成る
「教え」が家族の心を一つに重ね 我が家の「心の道」をつないでゆく

心(運命実体)で生きる人間は
  「教え」のある家庭に
      身(人生)を置くことで
    実体は修正され
     運命が導く人生を手にできる
 家庭の姿(真実)を知って
   親子で会話を楽しむ心を持つべし
 ――家族それぞれ
    あるべき立場を守って
            生活する――
 この思いを
    互いに欠かさず 生活すれば
  自然と思いは重なり
          魂安らぐ家と成る
「教え」が家族の心を一つに重ね
  我が家の「心の道」をつないでゆく

『真実の光・神示 平成29年版』118ページ(中略あり)