Q 夫と不仲な認知症の母。施設に入れるべきか

60代

婿養子で家に入ってくれた夫と、認知症の母が言い争い、挨拶すらしなくなりました。夫は、「認知症なら、病院か施設に入ってもらえ」と言います。ケアマネジャーからも、入院か入所を勧められましたが、私は絶対に嫌なのです。(60代女性)

家族の問題は、家庭での自身の立場を踏まえ、その役割を果たしていけば、必ず丸く収まっていきます。

家庭は、一本の木に例えることができます。夫は、家族の心を支える根、妻は、みんなの気持ちを優しく包み、つなげる幹、子は、親の愛を受け、伸び伸び育つ枝です。結婚すると、子供は独立して、伴侶と共に新たな一本の立ち木をつくります。同居していても、母親とは既に別の立ち木です。また、婿養子かどうかは関係なく、幹となっている自分にとって一番重要なのは、同じ立ち木の根である「夫との心の結び付き」なのです。ですから、夫がどんな気持ちでいるのかを考えることが大切です。

ケアマネジャーに勧められている中で、入院や入所は嫌だからと、自分の思いだけを通せば、不調和を招きかねません。最初から選択肢を狭めるのではなく、夫の思いを聞きながら、夫婦の心が重なるように、二人で共に考えましょう。それは、夫の意見に全て従うこととは違います。お互いに本音を伝え合い、理解を深めて、尊重し合う姿勢が大切です。夫婦の心が一つになるところに、心が安定し、悔いを残さない判断ができます。家庭が居心地の良い環境になり、母親の心も安心感で満たされていくのです。

「真理」を学び
     教えを我が家に生かすなら
 自然と家族の思いが重なり合って
  「心(魂)」安らぐ家と生(な)る
我が身(人生)の分 立場をよく悟り
    家族に我が「思い」を語るべし
 この思い(信念)が深まるほどに
    家族の心(愛)が見えてきて
      「生きがい」手にする
          人(人生)と成る

『真実の光・神示 平成25年版』11ページ(中略あり)

施設への入所は、決して悪いことではありません。心にゆとりが持てて、お互いを思いやる気持ちを回復できたりもします。事有るごとに会いに行って、愛情を伝えていけば、母親が孤独を感じることもないでしょう。いずれにしても、自分たちが、夫婦仲良く仕合せに暮らすことこそ、親の一番の願いであり、親孝行なのです。