Q 後輩に尊敬されていないと感じる

20代

体育会系の部活に所属していますが、後輩は、同期生の話はしっかり聞くのに、私の言葉を無視することがあります。自分が他の部員より、競技がうまくないからかもしれません。尊敬される先輩になるには、どうしたらいいでしょうか。(20代男性)

人の魅力は、千差万別。競技の技量だけに限りません。人を引っ張っていくリーダーシップ、話し掛けやすい明るさ、受け止めてくれる度量深さなど、尊敬される人柄も、さまざまにあります。ですから、自分なりの良さを見つけ、発揮していく努力が大切です。

そのために欠かせないのが、相手の役に立とうとする「奉仕の心」。相手が求めていること、自分にできることを意識し、惜しみなく人と関わって尽くしていきましょう。例えば、自分が試合に出ないときも、仲間を心から応援する、試合後は、率先して後片付けに取りかかる…などということです。そうした心遣いが、自分だけに与えられた良さ、「運命」の力を引き出します。存在感が増して、周囲に慕われ、必要とされるでしょう。喜びや生きがいを味わえるだけでなく、後輩もまた、そのような人柄、生き方に、大いに感化されるはずです。

姿 形に意欲をそがれ
    人の評価に翻弄される人が多い
 その訳(原因)を
        今こそ気付いてほしい
 社会に奉仕する気持ちが
          深まるほどに
  人間は「心」強く 明るく
    信念を持った人(存在)と
        生(な)れるのである

『真実の光・神示 平成26年版』14ページ

経験の少ない青年期は、自分と他人を形で比べやすく、劣等感を覚えることもあるでしょう。15歳から30歳までは、人生の土台を築く年代です。この時期は、素直、正直に人と関わることによって、心の成長が図れます。「自分は尊敬されていない」などと決め付けず、自然体で関わりを深めていきましょう。頼み事を後輩が忘れたのなら、無視されたと思い込んで心を揺らすのではなく、「待ってたんだよ」「今度はよろしくね」などと、相手を傷つけないように、正直に伝えることです。部活動でのこうした体験は、社会に出たときの人間関係でも役立つものです。

まずは、自分の性格傾向を知ることが必要です。それをつかめる場所が家庭です。家族に素直に気持ちを語る中で、自身の弱点や長所も見えてくるでしょう。

また、家族のためにできることがあれば、積極的に関わっていきましょう。そこに、人を思いやる、愛の心が身に付いていきます。家族との関わりで実践するうちに、部活などの場面でも、自然と生かされていくのです。