実家の両親は、2人で暮らしています。父は現役で働き、母は認知症と診断されました。父と今後の相談をしたものの、大げんかになってしまいました。離れて暮らす兄弟は全く関わってくれません。(60代女性)
A
一番大事にしなくてはいけないのは、両親の気持ちです。子供の立場でこうするべきと思いを押し付けたり、指図したりして争いを招くことは、避けなければなりません。
子供それぞれが独立し、実家から離れていたとしても、まずは、家族全員で話し合う場を設けることが必要です。それぞれの思いや、生活状況、できること、できないことを、互いに理解し合うことです。それを踏まえて、両親のために何が最善かを皆で考えましょう。全員で話し合った方法であれば、この後も気持ちよく協力し合っていけるのです。
家族それぞれ 立場わきまえ 声掛け合って 生活すること
時代は流れ 立場は移り変わっても 家族の心重なり合って
心の道に生き続けるのである
介護――家族の心 支え 補い合って 心の負担は生まれない
家族それぞれ 立場わきまえ
声掛け合って 生活すること
時代は流れ 立場は移り変わっても
家族の心重なり合って
心の道に生き続けるのである
介護――家族の心 支え 補い合って
心の負担は生まれない
『真実の光・神示 平成19年版』111ページ
両親の晩年は、自分たちを生み、育ててくれた大恩に報いる大切な時です。関わるほど、親から受け継ぐべき良きものを知る機会も増え、自身の人生が豊かになります。
もし、兄弟がどうしても関わってくれないのであれば、親の様子を小まめに伝えたり、相手の状況を思いやるなど、自分から積極的に声を掛けていきましょう。兄弟を責めるのではなく、生涯、共に支え合う大切な縁であることを踏まえて、触れ合っていくことです。
その積み重ねに、必ず家族の縁が深まり、介護を負担に思うこともなく、喜びを感じて過ごしていけるでしょう。我が家の心の道もつながっていきます。