Q 子供に負い目があり、うまく関われない

70代

義母に子育てを任せ、仕事ばかりしてきました。子供が家庭を持った今もそれを負い目に感じ、時々会っても、話したいことも話せません。夫は他界しており、どうしたら縁を深められるか、一人で悩んでいます。(70代女性)

何でも話せる親子関係を築くために、今からできることがあります。それには、我が子と関われなかった理由、どんな心が自分にあったのかを見詰めることが必要です。本音で向き合う勇気がない、つい自分中心になってしまう、「どうせ伝えても…」と決め付けているなど、自身の性格傾向が見えてくるはずです。それを修正できるように、祈願しながら、我が子に関わっていきましょう。

まずは、素直な思いを伝えるところからです。幼い頃は十分に関われず、寂しい思いをさせて申し訳なかったという気持ち、どれほど掛け替えのない存在であるか…など、子供に向ける愛情を言葉にしていくのです。

最初は、反応が薄かったり、態度が素っ気なかったりするかもしれません。相手の言動がどうであったとしても、愛の心が伝わるように、温かく子供家族に関わり、見守っていきましょう。併せて、我が子の気持ちにきちんと耳を傾けることも大切です。そのように、愛深く生きる親の背中は、子供家族にとって、何よりのお手本となっていきます。

信者は家族で「教え」を学び
 家庭の中での立場と任
  それぞれの「あるべき姿」を知って
   正しい関わりを深めることが必要
 「教え」で
   家族それぞれが触れ合うほどに
  自然と家族の会話は
         重なり 増えて
   「真実の愛」が家族の心に芽吹く

『真実の光・神示 令和2年版』15ページ

親には、親として果たすべき、大きな任があります。それは、我が子に「悔いなく生き抜く姿を見せる」ということです。「いろいろあったけれど、いい人生だった」と納得し、安心して旅立つ。そうした親の生きざまは、子供や孫の心に残り、良い生き方となって受け継がれていきます。

過去の事実は変えられなくても、そこで得た気付きをこれからに生かせば、未来は明るく変えていけます。「今」の関わり方、生き方に心を向け、生涯をかけて、親としての任を果たしていきましょう。