結婚当初は、普通に仲が良かった私たち。ところが、次第に擦れ違うことが増え、息子が生まれた後は、とうとう離婚届を書く寸前にまでなってしまいました。そんな時に出席した勉強会で、ふと「離婚すれば楽になるかもしれないけれど、それが本当に子供の仕合せになる?」と思ったのです。
夫の方を向き始めたら…
神の教えはずっと学んできましたが、一からスタートの気持ちで勉強し始めました。そうして見えた、“背中合わせ”の夫と私の姿。「気付けた私から、夫の方を向こう」と思いました。神が、私の気持ちを、悔いのない方へと引っ張ってくださったのだと思います。
かといって、すぐに夫との心の距離が縮まったわけではありません。でも、意識を変えてからは、夫を責めるのでも、怒るのでもなく、理解し、「心を重ねていきたい」。今までとは違う気持ちが生まれていました。だからこそ、だんだんと、相手の思いが見えるようになっていったのです。
そうした私の姿を、夫は誰よりもそばで見ていてくれました。そして、夫自身も私の方を向こう、気持ちを分かろうとしてくれました。相手の気持ちを感じながら、自分の考えを伝える。夫婦でそんなやりとりを積み重ねてきたある時、お互いに「今、2人の空気が同じになった!」と共鳴する感覚があったのです。夫の、「何かうれしかった」という言葉が、私もとてもうれしかったです。
我が子のことも2人で一緒に
いつしか、子供のことも、夫婦で一緒に向き合えるように。周りの雰囲気を敏感に感じ取る息子は、自分のペースがあり、成長もゆっくり。春から通う小学校では、特別学級を予定しています。夫と何度も話し合い、「夫婦で頑張ろう」という思いが強まるほど、他の子と同じスピードにこだわる気持ちは消えていきました。思えば息子は、私自身の子供の頃によく似ています。「これが我が家の普通」と、思うようになったのです。
今、私たちの中にあるのは、「いとおしい我が子に、仕合せに生きてほしい」という気持ちだけ。こんなに前向きでいられるのは、夫と手を取り合って、同じ方向を見詰めているからだと思います。
幼稚園や公園で、たくさんの方から愛を頂いている息子。その姿を見ると、「将来、この子はたくさんの愛を自分の力にして、それを返せる人に成長していく」と感じます。だからこそ、私たちが、愛を返す生き方を全力で見せなければと思うのです。どんな大人になるかを楽しみに、親子3人、笑顔の毎日を歩んでいきます!
――悔いなき人生 基なすものは 「和のある家庭」――
魂安らぐ家を願い求めて 人生歩む
自然と 神の教えが心に残ると申す
教えは「真理」 ただただ心かけて実践すべし
実践重ねるほどに 会話も増えて 存在通して 支え合える家となる
神の教え生かせし家は 家族の心重なり合って 悪しき実体芽吹くことなし
――悔いなき人生 基なすものは
「和のある家庭」――
魂安らぐ家を願い求めて 人生歩む
自然と 神の教えが心に残ると申す
教えは「真理」
ただただ心かけて実践すべし
実践重ねるほどに 会話も増えて
存在通して 支え合える家となる
神の教え生かせし家は
家族の心重なり合って
悪しき実体芽吹くことなし
『真実の光・神示 平成18年版』181ページ